トヨタは高速道路を200キロで爆走し、覆面パトカーとカーチェイスする人物を広告塔に起用したままなの?

 自動車大手のトヨタはシエンタ(Sienta)というモデルの車を販売しているのですが、その広告塔として起用されている人物は自動車メーカーの広告に出る人物としては不適格なのではないでしょうか。

画像:トヨタ・シエンタの広告

 

 現在、広告塔として起用されているのはスペインのサッカーチーム、レアル・マドリードに所属するハメス・ロドリゲス選手とアナウンサーの滝川クリステルさんです。

 ハメス・ロドリゲス選手が今年の1月1日に自動車関連の騒動を起こしていたことをトヨタは問題視しないのでしょうか。

画像:ハメスのカーチェイスを報じるマルカ紙の一面

 マルカ紙にも報じられたように、ハメス・ロドリゲス選手は高速道路を200キロで走行。警察の覆面パトカーを振り切り、レアル・マドリードの練習場へ逃げ込むというマスコミが大喜びするネタを新年早々提供していました。

 警察からの停止指示も「音楽を聞いていて、聞こえなかった」と釈明している状況であり、自動車メーカーとして広告塔として引き続き起用するのは如何なものかと思われます。

 

 ただ、シエンタのサイトには次のような記載があります。

画像:スポーツのノリで暮らそう(ただし、法律の範囲内で)
先制。スポーツのノリで暮らそう。

 確かに F1 や NASCAR も “スポーツ” と言えるでしょう。ハメス・ロドリゲス選手はそのことを体現したのですから、シエンタのテーマを体現する人物と評することをもできると思われます。

 しかし、世間一般にその姿勢が浸透することは問題があるのではないでしょうか。

 さすがに高速道路を200キロ近くで走行することは容認できるものではないと思われます。単独事故は自業自得と言えるでしょうが、後始末にリソースを割かれることはバカげたことと言えるでしょう。

 儲かっているトヨタがその費用を出せば済む問題と言えるかもしれませんが、安全走行から逸脱する行為をした人物を全面に押し出すスタイルは転換すべきではないかと思われます。