塩村文夏都議へのセクハラ野次を問題視していた方々、それ以上の問題が起きていますよ!

 東京都議会で塩村文夏都議が質問していた際に「早く結婚したほうがいいんじゃないか」という野次があったことがメディアで大々的に取り上げられていましたが、野次ではなく質問者が「未婚の市長とは議論できない」と発言していたと産経新聞が報じています。

 

 元社民党秋田県連副代表の相馬ヱミ子大館市議(67)が市議会で、独身の福原淳嗣市長(48)に対し「未婚の市長とは議論できない。結婚を」と発言し、市議会は1日の本会議で戒告の懲罰を科した。

 相馬氏は2月29日の本会議で保育士不足について質問した際、福原市長に対し「まだ結婚もしていなし、子供もいない。これでは同じ土俵で議論できない」「市長にはぜひ、この任期4年間の間に結婚してもらいたい」と述べた。

 

 秋田県大館市議会で起きたことなのですが、塩村都議に対する “野次” とは次元が違います。質問者である相馬市議が「未婚の市長とは同じ土俵で議論できない」と発言しているのですから、論外でしょう。

 懲罰動議を提出した市議12名の判断は理にかなったものですし、本会議で賛成票を投じた議員も真っ当な判断をしたと言えるはずです。

 

 明らかにセクハラ野次以上に問題視しなければならないケースなのですが、メディアが問題発言を行った相馬市議の姿勢を厳しく批判することはないと思われます。

 その最大の理由は相馬ヱミ子大館市議が社民党という野党議員の立場だからです。メディアは「政権を批判することがジャーナリズムの本質」と勘違いしているケースが非常に多く、“問題のある発言” について批判する姿勢は持ち合わせていないのです。

 もし、どこかの地方議会で今回のような問題発言を自民党系議員が行っていれば、わざわざ東京からアナウンサーを派遣して、全国規模の問題にしようとするでしょう。ですが、野党にいる議員の発言は「地方の1ニュースであり、全国規模で取り上げる必要はない」ともっともらしい表向きの理由を述べてスルーすることが濃厚です。

 しかし、残念なことに、そのようなメディアのご都合主義による情報統制はネット上では無力であることに気づかなければなりません。

 

 特定の政治勢力に肩入れすることがバレバレであるにも関わらず、「公平中立である」と主張しても、信頼性を失うだけです。

 公平な立場であると主張するなら、今回のケースについても問題発言を行った市議の姿勢は決して容認できるものではないと明確にする必要があるでしょう。それが本来のリベラルがやるべきことなのですから。