民主・維新の新党である『民進党』は中国共産党と歩調を合わせたいのだろう

 民主党と維新の党が合流することに伴い、新しい党名で出発すると発表していたのですが、その名称が『民進党』に決定したことが朝日新聞を始めとするメディアで伝えられています。

 『民進党』と言えば、台湾の有力政党が名称として使っているのですが、混同する可能性もあり、台湾・民進党からすればかなり迷惑な決定になったと言えるでしょう。

 

 民主党と維新の党は14日、合流に伴う新しい党名を「民進党」に決めた。「民主」の文字を残さず刷新イメージを強めて、「国民とともに進む党」を目指そうと維新が提案。民間に委託した世論調査で、民主が提案していた「立憲民主党」より支持が上回ったという。

 

 民主党と合流する維新の党に所属する議員の中には松野代表を始め、 “元・民主党” の議員が存在します。民主党に出戻る形の議員が主流派なのですから、『民主党』の名前で党を継続させることが基本でなければなりません。

 また、夏に行われる予定でも、日本共産党と選挙協力体制に前向きに取り組んでいることを考えると、『民主共産党(略称:民共党)』という名前で再出発すべきだったと言えるでしょう。

 しかし、彼らは『民進党』という名で再スタート切ると明言しました。これは明らかに台湾の民進党に対する風評被害を引き起こすリスクが存在します。

 

 国会での議論を放棄する『民進党』の議員。揚げ足を取り、何の具体的な解決策を提示しない『民進党』の議員。週刊誌報道を国会で質問する『民進党』の議員。

 これらがメディアで報じられるだけで、有権者の中には『民進党』という言葉を聞くことも嫌になる人も出て来るでしょう。ですが、その状況を歓迎する勢力も存在します。

 それは中国共産党です。

 台湾では中国共産党と友好関係にある国民党が敗れ、民進党の蔡英文(ツァイ・インウェン)氏による国政が行われます。『民進党』という言葉に対して、無条件にネガティブな反応を見せる人が日本国内で増えれば、「中国との同化」に消極的な台湾の民進党政権が孤立すること意味します。

 この状況は中国共産党にとってプラスとなりますので、民主党と維新の党によって設立される『民進党』が「民進党=最低」というイメージを広めてくれることを期待していても不思議ではありません。

 

 『野合党』や『新党・選挙互助会』である無責任な政党に選挙で票を投じたいとは思いません。積極的な自民党支持者でなくても、その考えは同じでしょう。

 国政政党として責任を果していない政党や候補者は最初から投票先から除外されている現実を直視しなければなりません。