岡崎慎司が所属するレスター・シティの躍進は大相撲で例えると解りやすい

 岡崎慎司選手が所属するイングランド・プレミアリーグのレスター・シティが2位のトッテナムに残り3試合で勝点差7を付け、優勝が目前に迫っています。

 この “大穴チーム” による躍進劇を例えるなら、大相撲で説明すると理解されやすいと思われます。

 

 Jスポーツのコラムで清水英斗氏がレスターに対する現地での評価は次のようなものだったと記述しています。

 ブックメーカーの『ウィリアムヒル』はレスターの優勝オッズを5001倍に設定した。競馬風に言うなら、50万馬券に相当する。同じく5001倍のオッズが設定されたのは、「ネッシーが存在した」「プレスリーが生きていた」といったユニークな賭けばかり。ラグビーW杯で日本代表が優勝する可能性すら、1001倍だったのに。

 要するに、「レスター・シティが勝つようなことがあれば、天変地異が起きても不思議ではないレベル」という位置づけでした。

 おそらく、『戦力拮抗』を目標としているJリーグやプロ野球でレスターの躍進劇を例えることは難しいでしょう。例えるなら、実力差が如実に現れている大相撲が適切です。

 

 自身最高位が前頭2桁台で、幕内と十両を行き来していて、先場所は辛くも幕内残留を果たした力士が横綱・三役力士全員と対戦する取組だったにもかかわらず、幕内最高優勝を成し遂げた。

 

 レスター・シティが優勝すれば、このぐらいのインパクトがあります。なぜなら、ビッグクラブと呼ばれるサッカーチームは予算規模が桁違いであり、ビッグクラブに所属する何選手かに支払っている年棒だけでレスター・シティ全選手の年棒額を上回っているからなのです。

 当然、それらのビッグクラブ(今シーズンであれば、チェルシー、マンチェスター・シティ、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドなど)は横綱と同様に優勝争いが義務付けられており、優勝争いから早々に脱落するような事態となれば、批判を受けることとなります。

 これは横綱審議委員会が横綱の成績に注文をつけることと同じです。

 14勝1敗で優勝決定戦の末に敗れたのであれば、横綱の成績としては批判されないでしょう。ですが、自身最高位が前頭2桁台の力士に星2つほど先行され、千秋楽を迎えるような事態となれば批判を受け入れなければならない状況となります。

 

 ちなみに、プレミアリーグの優勝ラインは以下のとおりです。

表1:イングランド・プレミアリーグの優勝ライン
勝点レスター・シティ
勝点76、得失点差+30
トッテナム
勝点69、得失点差+39
79 1勝2敗/3分 到達不可能
78 2分1敗 3勝
77 1分2敗
76 3敗 2勝1分

 レスター・シティは残り3試合のうち、1試合に勝利した時点で優勝が決定します。

 逆転優勝を狙うトッテナムは残り3試合に全勝した上で、首位レスターの取りこぼしを期待する形となるでしょう。得失点差でレスターから大きなリードを持っていることはポジティブな要素と言えるからです。

表2:残り3節の対戦相手
レスター・シティトッテナム
36, Away マンチェスター・U チェルシー
37, Home エバートン サウザンプトン
38, Away チェルシー ニューカッスル

 対戦相手が例年通りの強さを発揮しているのであれば、レスター・シティは難敵ばかりが残っていることになります。また、トッテナムもロンドンのライバルであるチェルシー戦や残留争い真っ只中にいるニューカッスル戦など勝つことが厄介な相手との対戦が控えています。

 

 どういう結末を迎えるのか、レスター・シティの記憶にも記録にも残るシーズンになるのかに注目と言えるでしょう。