拉致被害者を利用し、夏の参院選での当選を狙う民進党・有田芳生議員

 週刊文春が北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの両親(滋さん・早紀江さん)とめぐみさんの娘であるウンギョンさんとの面会写真を誌面に掲載していましたが、写真の出所に対する問題が浮上しています。

 

 発端は現職参議院議員の有田芳生議員によるツイッターの投稿でした。

画像:有田議員によるツイート1

 有田議員は「写真はウンギョンさん(横田めぐみさんの娘)の夫が横田夫妻にプレゼントしたもので、有田芳生は横田夫妻から写真を提供された」と主張していたのですが、事実とは異なるという指摘が入ります。

 その指摘を行ったのは(写真を有田議員に提供したとされる)横田夫妻であり、有田議員の主張する内容とは大きく異なっています。

 この度の週刊文春に掲載の孫たちとの写真は、横田家から提出してお願いをしたものではありません。

 有田氏が持参なさり、「掲載する写真はこれです」と出されたものです。

 私達は、孫との対面時、孫から写真を外に出さないでほしいと約束していましたので、横田家からは、何処へも、一枚も出しておりませんし、今後も出しませんので、よろしく御理解頂きます様お願い致します。

 全て、掲載や、文章、等全て、私共から依頼した事でなく、有田氏から寄せられた事をご理解頂きます様お願い致します。

 

 横田滋さん・早紀江さん夫妻は孫(ウンギョンさん夫妻)から写真を出さないで欲しいと要望を受けており、1枚も外部に出しておらず、今後も出す予定はないと明言しています。

 では、「横田夫妻から提供された」と主張している有田芳生議員はどこから写真を入手したのでしょうか。

 少なくとも、有田議員は公職にある立場の者として写真の入手経路を明かす必要があります。また、自身のツイッター上に投稿されていた「すべてぼくが管理を委ねられている」とは、どういった意味で投稿したのでしょう。

画像:有田議員によるツイート2

 「有田芳生議員が北朝鮮から写真など拉致問題を幕引させるために使える資料等の管理を委ねられている」とシナリオも現時点では否定できるものではありません。“北の意向を受けて動く国会議員” である疑惑が生じている状況と言えるでしょう。

 

 有田議員は自身が改選を迎える夏の参院選用パンフレットに横田夫婦が推薦していると記載しています。この情報は信用するに値するのでしょうか。

画像:有田議員への投票を呼びかける参院選のパンフレット

 「2枚目(比例区)の投票用紙には有田芳生とお書き下さい」と記載していることは公職選挙法で禁じられている事前運動に抵触する可能性があると思われます。

 拉致被害者である横田さん夫妻のプライベート写真を週刊誌上で公開する行為は何らかの意図を持ったものと言えるでしょう。改選を控える参院議員が拉致問題を利用して自らの政治生命を保とうとしていると考えることが普通です。

 「拉致問題を利用しないで欲しい」という心情を数年前から何度も聞いていると主張するのであれば、なおさら、今回の写真公開は有田議員による拉致問題の私的利用に該当します。そのような人物に参院議員の資格を与えて良いものかを民進党の幹部や支持者は真剣に考える必要があるのではないでしょうか。