“不戦の誓い” だけでは領土・国民を守れない、現実的な具体策が不可欠だ

 8月15日を迎えたこともあり、メディアは『不戦の誓い』を誇らしげに掲載しています。

 しかし、“意気込み” や “憲法9条” だけで国民や国の領土を守ることはできないことは明らかです。『不戦の誓い』を掲げたことに満足するだけでなく、具体的な対策を講じ、必要に応じてアップデートさせる必要があると言えるでしょう。

 

 日本がどれだけ『不戦の誓い』を誇らしげに掲げても、「自己満足に過ぎないこと」は尖閣諸島の周辺海域に現れた中国公船および漁船が証明しています。

 海上保安庁が状況をホームページ上で公開していますが、このように現実に起きていることに対し、左派・リベラルは沈黙を保ったままです。

 

 “護憲派” と名乗る人々はこの状況に対し、なぜ無反応を貫こうとするのでしょうか。確かに、相手の要求をすべて受け入れれば、戦争にはならないでしょう。

 しかし、「理不尽な要求を受けることはない」と考えるのは自分たちの主義・主張に沿った都合の良すぎる解釈に過ぎません。

 

 現実に起きている事態に対し、具体的な対策を提起しない『反戦運動』は安っぽい娯楽と同然です。安全な場所から「世界平和は大事だ」と主張するだけでは、現実派の人々がその考えに共感することはないでしょう。

 「では、世界平和と実現するためにどういった行動を起こすのか」「現在進行形で起きている紛争を終わらせる具体的な手立てはあるのか」という当たり前の疑問に対して、特に日本の平和主義者は何も答えていないからです。

 憲法9条がどう役立っているのでしょうか。役立っていると主張するのであれば、具体例を提示できるでしょう。また、有効手段なのであれば、日本以外の国でも採用されているはずです。

 

 「戦争反対を言い出せない空気になりつつある」と左翼や護憲派は主張していますが、現実は違います。

 実社会では “戦争反対” と叫ぶだけの無責任な連中の主張に対し、「誰も聞く耳を持っていない」だけなのです。口先で主張するだけで、目の前に迫っている脅威への対策の必要性を訴えることすらしないのです。

 場合によっては、「こちら側が受け入れれば済むこと」と言い、相手の肩を持とうとするのですから信用度はゼロに近いと言えるでしょう。そのような態度の人々が主張する内容は無視されて当然です。

 具体的な対策を提示しないのであれば、内輪だけで盛り上がる迷惑な連中にすぎないと看破される存在と言えるのではないでしょうか。