中国空軍の爆撃機・戦闘機が宮古海峡を通過しても懸念を表明しない左派の偽善

 中国空軍の爆撃機や戦闘機が沖縄本島と宮古島の間にある宮古海峡の上空を通過したことを防衛省が発表したとNHKが報じています。

 日本の航空自衛隊が黄海上空を “パトロール飛行” すれば、中国当局やそれに寄り添うメディアや左派は激怒することでしょう。しかし、中国空軍が同様の行為をしているにもかかわらず、彼らが容認する姿勢を見せるのは奇妙なことです。

 

 防衛省によりますと、25日午前、中国軍のH6爆撃機4機と、TU154情報収集機1機、それにY8情報収集機1機が沖縄本島と宮古島の間の上空を東シナ海から太平洋に向けて相次いで飛行しました。

 また、戦闘機と見られる2機が飛行しているのも、緊急発進した自衛隊機のパイロットが目視で確認したということです。

 この空域では、これまで中国軍の爆撃機や情報収集機の通過は確認されていますが、戦闘機が通過するのは初めてだといことです。

 

 NHKが報じたニュースでは中国軍の航空機は10機にも満たない数値となっています。しかし、これは航空自衛隊が目視や映像などで確信した値でしょう。

 なぜなら、中国空軍の報道官が「40機以上の軍用機が沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡上空を通過し西太平洋で訓練した」と発表しているからです。

 敵地攻撃能力をする爆撃機とそれを護衛する役割も行うことができる戦闘機が編成を組んで、沖縄本島の目と鼻の先を飛行しているのです。この件に対し、沖縄県の翁長知事はどういった考えを持っているのでしょうか。

 

 今回、中国空軍の爆撃機や戦闘機が飛行した位置は以下の地図が分かりやすいでしょう。

画像:宮古海峡の位置関係(毎日新聞より)

 沖縄本島の南、およそ100キロほどです。「領空への侵入はなかった」と述べていますが、敵地攻撃能力を有する爆撃機とそれを護衛する力を持った戦闘機の一団が防空識別圏に接近する行為が緊張感を高める直接の原因なのです。

 仮に、中国が仮想敵国と位置づけている海洋勢力の国が黄海上空を爆撃機と戦闘機で編成された一団に “パトロール飛行” させれば、どうなるでしょうか。

 中国は千載一遇のチャンスを得たとばかりに軍備拡張を正当化するでしょう。ところが、日本のメディアは覇権主義が色濃く出ている中国に批判すらしようとしません。また、膨張する中国に対抗するための安保法制に反対し、在日アメリカ軍の能力そのものを制限しようとする有様です。

 

 中国の配下であることを希望するのであれば、香港などに活動拠点を移すべきでしょう。なぜなら、税制面で日本より恵まれており、彼らが期待する中国からの影響が色濃く出ているからです。

 好戦的な行為を平然と行う中国に対し、防衛力の強化に否定的な態度を表明するメリットは何があるのでしょうか。“地元住民” に迷惑をかけるだけの存在である活動家を “市民” などと誤魔化す姿勢を続けるのは活動家の広報部門を担っているだけであることを自覚し、方針を転換すべきです。