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巨人軍がFAで3選手を獲得した姿勢には首を傾げるが、チームを強くする補強に積極的なのは評価できる

 読売ジャイアンツがFA制度が始まってから初のこととなるFA宣言をした3選手を獲得しました。

 「ドラフトで選手を獲得し、育成する」という姿勢が一般的なプロ野球界では異例と言えるでしょう。資金力に物を言わせる方針には批判もあるでしょうが、チームを強くするために積極的に資金を使う姿勢は評価すべきことです。

 

 コストパフォーマンスの面で成果を残しているのは日本ハムファイターズと広島カープの2チームが代表的です。ただ、どちらのチームも「FA宣言をした上での残留は認めない」というスタンスが明確に現れており、“パワハラ” と見なされるリスクがあるチームと評価されることでしょう。

 

 逆に、巨人・阪神・ソフトバンク・楽天といった球団は資金力に物を言わせ、FA市場で選手を積極的に補強するチームと見られています。

 プロ野球の基本的な選手補強は「ドラフトで有望選手を獲得し、育成する」というものになります。育成段階や伸び悩みが生じたポジションについては「トレード・FA・外国人選手」のいずれかで埋めるという形がベースとなっているはずです。

 ただし、ファンが球団に対し、どの水準を期待する層が多いかによって補強・育成戦術に大きく影響が出ることになります。

 

 例えば、巨人軍のシーズン目標は日本一が当然となっています。

 球界屈指の資金力と歴史・伝統があり、オーナー(読売グループ)も「優勝」を義務付け、ファンもそれを期待しています。フロント陣から現場介入と言えるようなコメントが発せられることもありますが、優勝を狙えるだけの戦力が毎年用意されているのですから、「優勝争いをすること」は至上命令と言えるでしょう。

 巨人軍がBクラスでペナントレースを終えれば、大失敗のシーズンとして批判されるでしょう。しかし、資金力に制約があって選手層が薄い球団がAクラス入りを逃したとしても、検討を大きく称えられるはずです。

 

 FA市場における巨人軍の動きは「若手選手の出場機会を奪う」という点で批判されるでしょう。しかし、最高の結果をフロント陣やファンから毎シーズン求められるのであれば、なりふり構わず補強に動くことも理解できることです。

 どの球団でも選手間の序列は存在します。序列を覆す最大の要素は「グランド上での成績」であれば、外部から批判される筋合いはありません。

 選手にチャンスをどれだけ与えるかは球団や現場の裁量次第です。出場機会を得るにふさわしい結果を残しているにもかかわらず、FAなどで獲得した不調の高年俸選手を起用することはネット上で誰でも情報を発信できる現代では難しいでしょう。

 要は、“期待の若手有望株” にチャンスをどれだけ与えるのかということなのです。辛抱強くチャンスを与える球団であっても、チームの顔としてプレーする選手がいるポジションではそもそもチャンスが与えられない現状があるはずです。

 

 金銭面での戦力格差が開いたのであれば、年俸総額の下限と上限を定めたサラリーキャップ制度を導入し、制限内で競えば良いのです。

 もし、違反があれば、その球団のドラフト指名権を剥奪すると良いでしょう。違反の内容や程度によって、「1順目だけ」か、「1順目と3順目」といった形で処分する形にすることが望ましいと言えるのではないでしょうか。