新千歳空港で暴れた中国人を逮捕し、罰さなければならない

 雪によって搭乗予定機が欠航したことに腹を立てた中国人観光客が暴れるという事件が新千歳空港で発生していたとNHKが伝えています。

 暴力行為に訴え出たのですから、逮捕し、罪に問うことが必要と言えるでしょう。「客だから」という理由で大目に見ることは免罪符を与えることになりかねず、厳しい対処が不可欠です。

 

 警察によりますと、おととい午後8時ごろ、新千歳空港の制限区域内にある国際線の搭乗口の前で、100人前後の中国人が、乗る予定の便が欠航したことに抗議し、このうちおよそ5人が搭乗口のゲートを許可なく越えたうえ、制止しようと駆けつけた警察官の服をつかむなど激しく詰め寄る騒ぎがありました。

 

 公務執行妨害に該当するケースであることは明らかです。しかし、外国人観光客ということで甘い対処をすれば、「暴れても問題ない」と勘違いを起こし、免罪符を与えることになるでしょう。

 特に、客とは言えないほど過剰な要求を公共交通機関に対して行う輩が問題になりつつあり、厳しい対応をしなければならない時期に来ています。

 中国人観光客が起こした問題行動を擁護する人もいるようですが、暴力行為を容認する姿勢に賛意を示すことはできません。“観光立国” を目指すなら、日本の社会秩序を乱す行為をした人物には外国人であっても断固とした対処が不可欠なのです。

 

 「言葉が通じない」環境で、気象状況によって予定が狂えば、暴れることが正当化されるのでしょうか。

 新千歳空港での中国人観光客の行為をこのような理由で擁護している人は「中国は民度が低いのだから、大目に見ろ」と主張していることと同じです。暴力行為に出た時点で擁護することは不可能なはずです。空港内への立ち入りを禁止するレベルであることを自覚するべきでしょう。

 また、「中国では欠航が決まった時点で、暖かい食事を無料で提供している」と紹介し、中国のやり方を見習うべきと主張している人もいます。

 ですが、雪によって交通網が寸断された新千歳空港にどうやって食材を運び込むのでしょうか。ノロウイルスが猛威を振るう現状で、食品を提供することに対するリスクもあります。

 気象状況のコントロールはできないのですから、それが原因による遅延については “お詫び” をする必要はないでしょう。

 

 新千歳空港で中国人観光客が起こした今回の件については「犯人を逮捕すること」と「領事館のトップを呼び出して抗議すること」が不可欠です。

 暴動を起こした犯人の罪を問わなければなりません。「気に食わなかったこと」を理由に暴れたことが正当化されることがあってはならないからです。これは今回のケースだけに限らず、鉄道の駅員に詰め寄る日本人にも同じように厳しく対処すべきことです。

 それと並行して、札幌にある領事館のトップを呼び出し、新千歳空港内で “八つ当たり” をしたことに対する抗議をしなければなりません。

 抗議をすることは日本政府に上から目線で文句を言うことに慣れている地方ですから、簡単にできるはずです。「暴れることが中国のスタンダードなのですか?」とメディアの前で中国側の責任者に問い詰めれば役割は十分に果たせるものと思われます。

 

 「誠意を見せろ」と相手に詰め寄る人物を野放しにすることは大きなマイナスをもたらすことでしょう。言いがかりを付ける人物が得をするような運用体質は改めなければなりません。

 公務や業務を妨害しているのですから、生じた損害分を請求することを当たり前の社会に変化させる必要があるはずです。事業者に “泣き寝入り” を強いると、しわ寄せを受けるのは社員であり、それは様々な業界に悪影響を及ぼすことを深刻に捉える必要があるのではないでしょうか。