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買収の実態が報じられたレコ大で最優秀新人賞を獲得した『iKON』の不幸

 『第58回輝く!日本レコード大賞』の最優秀新人賞に韓国の『iKON』が選ばれたことで「誰?」という声がネットで起きています。

 J-POP がテレビから締め出されている韓国から “K-POP アイドル” が日本に出稼ぎに来る実態に不快感を感じる人がいて当然です。ただ、「iKON が大人気である」と断言するだけの結果を残しておらず、虚像にレコ大の最優秀新人賞を与えたことは否定できないでしょう。

 

9月第4週の瞬間風速だけは寂しい

 『iKON』のファンは「華々しいデビュー」と絶賛することでしょう。デビュー日の9月28日が含まれたオリコン週間ランキングで1位になっているからです。

画像:オリコン・週間ランキング(2016年9月第4週)

 しかし、月間ランキングで見ると非常に限定的だったことが如実に現れます。

画像:オリコン・月間ランキング(2016年10月)

 10月度でのオリコン月間ランキングで11位。“最優秀新人賞” を受賞するアーティストとして寂しすぎるレベルと言えるでしょう。

 「初登場で3万8千枚を売り上げ、のデイリーランキングで初登場1位」だったと『Kstyle』が紹介しており、初日以降の売上が初日分を上回ることができてないことは “作り出された人気” と批判される要因になるものです。(翌日は3位にランクダウンし、推定売上は6千枚)

 

iTunes のトップソングに顔を出さない不自然な点

 奇妙な点は iTunes のトップソング・ウィークリーランキングに顔を出していない点でしょう。

 トップソングのランキングを定間隔で記録し、独自にランキング化しているサイトがあるのですが、そこに『iKon』の名前がないのです。

iTunes 週間トップソング(tnsori.com 調べ)
 タイトル / アーティスト指数
1 前前前世 / RADWIMPS 46,925
2 なんでもないや / RADWIMPS 37,347
3 スパークル / RADWIMPS 32,063
4 道 / 宇多田ヒカル 28,372
5 LOSER / 米津玄師 27,654
6 夢灯籠 / RADWIMPS 25,064
7 花束を君に / 宇多田ヒカル 22,693
8 あーりんはあーりん♡ / 佐々木彩夏 18,700
9 NANIMONO / 中田ヤスタカ 17,886
10 My Boo / 清水翔太 15,940

 『iKon』が同時期のオリコン・ウィークリーランキングで振り切った『米津玄師』さんが iTunes トップソングランキングで顔を出す一方、『iKon』はランキングのトップ10にも入っていないのです。

 “最優秀新人賞” を獲得するほどですから、iTunes の指標を用いたとしても、トップ10には顔を出すトップソングであるはずです。それとも、アップル社が用いている算出ロジックには大きな偏りがあると言うのでしょうか。

 

無料招待客1万人でも、動員数は1万人になる

 K-pop アイドルの宣伝文句として用いられる「XX万人を動員」というものがあります。この数値も胡散臭さの原因になっていると言えるでしょう。

 「動員数≠チケット販売数」ですし、動員数は自己申告です。LiveFans が発表している観客動員数は「独自に調査した各会場の収容人数を合計した推定値」となっており、空席が生じていたも満員の観客がいた前提でカウントされているのです。

 つまり、芸能事務所に招待券を大量に配布し、(仕事がなくて暇な)芸能人に「〇〇のライブに行った」とSNS上で投稿させることで人気があるように見せることは十分に可能なことです。

 『iKON』がランキング上位に顔を出していた時期が非常に限定的だったことを考えると、「iKON がレコ大最優秀新人賞を獲得したことにケチを付けるな」と擁護しているファン以外の人は “作り出されたブーム” を鵜呑みにする人なのでしょう。

 

 本当にヒットしているのであれば、民放各局がこぞって楽曲を番組で使っていたはずです。1億円で大賞を買うことができるレコード大賞の新人賞を受賞したことを誇らしく思うことは自由ですが、自慢しない方が良いでしょう。

 なぜなら、大賞が買えるなら、新人賞も買えると考える人がいて当然だからです。その意味では絶対的なヒットとは言えない『iKON』が受賞したことは不幸と言うべきではないでしょうか。