“埼玉ヘイト” を行ったシン・スゴ(辛淑玉)は差別主義者だと宣言したに等しい

 反ヘイトスピーチを掲げる団体の共同代表が特定地域に対するヘイトスピーチを行い、墓穴を掘る展開となっています。

 外国人であるシン・スゴ(辛淑玉)氏が共同代表を務める『のりこえねっと』が国防に不可欠な基地建設を妨害する活動に資金を出していると指摘され、それに反論する中で “埼玉ヘイト” を行っているのです。

 ところが、反差別を掲げる人々からシン・スゴ氏の発言を批判する声は上がっていない状況です。また、当のシン・スゴ氏も問題発言に対する釈明もしていない有様なのです。

 

 「市民集会に参加しても、『なぜ韓国人なのに』と聞かれることがあります。誰の中にも差別意識は無意識にあります。番組の出演者らは、そこに見事に働きかけたのでしょう。私はターゲットになったんだと思います。

 在日外国人が沖縄の運動に参加することは、官邸前での抗議行動に埼玉県の人が行くのと変わりません。しかし、人々の中には、『朝鮮人が日本のことに口を出している』という漠然とした思いがある。こうした思いに対して憎悪の扇動を働きかけたという意味では、今回のヘイトスピーチには凄まじいものがありました」

 

 

外国人が政治活動を行うことは違法

 シン・スゴ氏が理解しなければならないことは「外国人が日本国内で政治活動を行うことは違法」ということです。

 そのことを理解しているから、『のりこえねっと』は “任意団体” という体裁を貫いているのでしょう。やっていることは政治団体ですが、届け出は行われておらず、収支報告も未公表となっています。

 したがって、「外国人が口出しをしている」という漫然な思いがあるというのはシン・スゴ氏の思い込みです。

 むしろ、「なぜ、外国人が内政干渉しているのか」と疑義を持ち、直接指摘している人もいます。その指摘事項に耳を傾け、対応する必要がシン・スゴ氏には存在するのです。

 

発言で明らかとなったシン・スゴ氏の埼玉に対する差別意識

 「誰にでも差別意識はある」と発言した後、自ら埼玉に対するヘイトスピーチを行ったのですから自説を裏付ける根拠と言えるでしょう。ただ、反差別を訴えて活動をする共同代表が行うにはあまりに問題のある発言です。

 “埼玉disり” で有名になった『翔んで埼玉』で描かれている内容を現実世界で発言したことと変わりないからです。

画像:『翔んで埼玉』より
画像:『翔んで埼玉』より

 埼玉県に住む日本人は国内で政治活動をする権利はありますが、埼玉県に住む外国人にはありません。

 それとも、「埼玉県に住む人々は日本人ではない」とシン・スゴ氏は見なしているのでしょうか。だとすれば、明らかな差別意識に基づく発言内容として批判しなければならないことです。

 

『のりこえねっと』は “沖縄ヘイト” と騒ぐ前に共同代表の “埼玉ヘイト” の落とし前を付けるべき

 おそらく、シン・スゴ氏の考えに共感する人々はシン・スゴ氏に向けられた批判を “在日に対するヘイトスピーチ” とレッテルを貼ることで抑えつけようとすることでしょう。

 しかし、“埼玉ヘイト” を行った事実を否定し、隠すことはできません。まずは日頃から反差別活動をする人々が要求する「誠意のこもった謝罪」をシン・スゴ氏が実践しなければなりません

 それができないのであれば、『のりこえねっと』が主張する差別を乗り越えることなど不可能でしょう。

 なぜなら、差別反対を訴える団体の共同代表がヘイトスピーチを行い、批判に対して真摯な対応をせず、謝罪・撤回を行ってないことが明るみに出たからです。差別発言を行った際の手本となる謝罪すらできないのであれば、団体としての存在意義はゼロと言わざるを得ません。

 

 ミスは誰にでも起こりえるものです。そのため、肝心となるのはミスをした後の対応になります。

 シン・スゴ氏の “埼玉ヘイト” は外部から指摘される前に本人が訂正していれば、批判の原因とはならなかったでしょう。「言いがかり」では第三者で多数派の世間一般は賛同しないからです。

 しかし、外部から指摘があるにもかかわらず、何ら対応を採らないことはマイナスです。しかも、反差別を掲げる団体の共同代表が差別的な発言をしたのですから、嫌悪されるに十分すぎる条件がそろっていると言えるでしょう。

 自分の差別発言を棚に上げ、差別発言に対する批判を “ヘイトスピーチ” だとレッテルを貼ることで保身を計るほど醜い姿はないと自覚するべきなのではないでしょうか。