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沖縄の安慶田光男副知事に口利き疑惑が浮上、調査による徹底解明をすべきだ

教育

 沖縄県の安慶田光男副知事が教員採用試験に “介入” した疑惑があると沖縄タイムスが報じています。

 特別職として大きな権限を有している人物が報じられた口利きを行っていれば、論外と言えるでしょう。副知事は「断じていない」と否定していますが、そうであるなら在日米軍に求めるような調査を行い、徹底解明をした上で説明責任を果たさなければなりません。

 

 関係者によると、安慶田氏から働き掛けがあったのは15年7月の1次試験の後。

 県教委の職員が副知事室に呼び出され、複数の受験者の氏名や受験番号が書かれたメモを直接渡されたり、副知事から県教委に依頼の電話が掛かってきたりしたという。

 こうした働き掛けは複数回あり、合計すると2~4人の受験者について依頼があったとみられる。県教委は内密に対応を協議し、選考作業に手を加えることはしなかったという。

 関係者の一人は「副知事の地位を利用した事実上の指示。どう断るかが内部で問題になった」と話す。

 地方公務員法は全体の奉仕者としてふさわしくない行為があった場合の調査や懲戒処分について定めているが、特別職は対象外。

 

 まずは「沖縄タイムスが報じた内容が事実であるか」ということを確認する必要があるでしょう。

  • 受験者の氏名・受験番号が書かれたメモを渡した
  • 電話によって、依頼した

 

 上記の行動が行われたかを確認しなければなりません。筆記試験での足切りが一般的な1次試験の後に、特別職にある副知事から報じられた内容の依頼があったとすれば、立派な “介入” と世間は判断するでしょう。

 公務員の給与水準は地方では高額な方に入ります。倒産のリスクがなく、安定していることを考慮すると倍率の非常に高い人気の職種となります。

 そして、2次試験以降では面接など、面接官の主観によって得点が大きく左右する採用方式による試験が増え、そこに副知事という権力者から「よろしく」と “お願い” されたと報じられているのです。

 

 沖縄県の教員採用試験がフェアに実施されたと保証できるのでしょうか。

 県の教育委員会は「調査など具体的な対応は検討していない」と述べていますが、これは異様な見解です。教師として能力に欠ける可能性のある候補者を不当な形で資格を与えた疑いが報じられているのに、問題性・違法性はないと宣言しているのです。

 まるで、「安慶田副知事による “口利き” は沖縄では日常茶飯事で、わざわざ対応する必要のないこと」と開き直るような態度です。

 オスプレイ不時着事故の際に「まるで植民地だ」と述べていましたが、植民地に蔓延る利権構造と同じ構図で自分が甘い汁を吸っているから思わず出た本音なのだろうと揶揄されても仕方のない有様です。

 

 汚職に手を染める副知事など、怒りを禁じえないことが普通ではないでしょうか。具体的な複数の証言があり、「知らない」や「問題ない」という発言で片付けられるものではありません。

 在日米軍が関係する問題について要求する水準の調査・報告・説明・再発防止策をしなければならないことは明らかなことです。

 「お偉いさんの知り合いが受験を考えている」という情報であっても、試験官に「下手に低い点を付けれない」というプレッシャーを与えるのです。副知事という特別職にある権力者からメモ等で便宜を図るよう暗に “介入” した疑惑があるのですから、払拭するために必要な調査を行うことは当然と言えるでしょう。

 沖縄県と教育委員会がなぜ積極的に動こうとしないのか。安慶田副知事による “介入” は氷山の一角で、県庁・市町村役場での採用試験でも同様のことが起きていることを暗喩しているのかもしれません。