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人権団体『アムネスティ』は山城博治被告の拘束に懸念を表明するなら、山口組の高山清司受刑者の件でも懸念を示せ

 沖縄県高江にあるアメリカ軍北部訓練場のヘリパッド建設に反対する活動を行った際に、器物損壊や傷害の容疑で逮捕された山城博治被告を解放するよう人権団体『アムネスティ・インターナショナル』が声明を出したとNHKが伝えています。

 この要求は論外と言えるでしょう。逮捕された容疑は法に違反したことが原因であり、“政治犯” という理由で拘束が解かれ、自由にしなければならない理由は存在しないからです。

 

 沖縄のアメリカ軍北部訓練場に新たに設けられたヘリコプター発着場をめぐっては、建設当時、反対する人たちと警察官などとの間で衝突が相次ぎ、去年10月には沖縄平和運動センターの議長、山城博治被告(64)が訓練場の有刺鉄線を切断したなどとして器物損壊などの疑いで逮捕されました。

 さらに、山城議長は沖縄防衛局の職員への傷害事件などでも再逮捕され、起訴されたあとも勾留が続いています。

 これについて、国際的な人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は、31日までに抗議の声明を発表しました。

 

 このNHKのニュースですが、事実関係の確認を怠っています。アムネスティの国際版を確認すれば一目瞭然ですが、これはキャンペーンです。

 反基地活動を行っている活動家が求める山城博治被告の解放に『アムネスティ・インターナショナル・ジャパン』が乗っかったに過ぎないレベルと言えるでしょう。

 

 そもそも、この団体は “電凸攻撃” に根を上げるほどの脆弱な人権団体です。2016年9月に予定していた『ろくでなし子』氏のイベント開催を “抗議の声” に屈する形で一時的にイベント中止を決断したのです。

 この際、ネット上で「イベント中止」を声高に求めていたのは『しばき隊』や『ぱよちん界隈』とネット上で揶揄されているアカウントが中心でした。

 『しばき隊』のメンバーの中には反基地活動を行うために沖縄遠征に出かけたことを誇らしげに自慢している人物もおり、『アムネスティ』がこうした界隈と歩調を合わせたとしても不思議ではないでしょう。なぜなら、彼らの要求を飲み、イベント開催を中止にした過去があるからです。

 「反対派の人権に配慮せよ」と主張するのであれば、拘留されている立場にある他の人々の人権に対しても配慮を要求しなければなりません。自分たちが “政治犯” と見なしたごく一部の者だけに便宜を要求するよう要求することは論外なのです。

 

 もし、『アムネスティ』が “人権” を重視しているのであれば、山口組の高山清司受刑者の件についても声明を速やかに発表しなければなりません。

 高山受刑者は背骨の難病「後縦靱帯骨化症」を患い、適切な治療やリハビリを受けなければ体が硬直し、生命の危険が生じると主張。移送前の大阪拘置所では毎日1時間半のマッサージを受けられたのに、府中刑務所ではリハビリの時間が限られ、内容も不十分だとしている。

 高山受刑者が難病を患っているのであれば、「適切な治療を受ける権利がある」と主張することが人権団体の責務と言えるでしょう。しかし、この件について『アムネスティ』は現時点では何のコメントも発表していません。

 「反社会的な活動をしてきたヤクザが親分が贅沢言うな!さっさと死ね!」と暴言を吐けるのは一般人だけでですが、不適切なものです。反社会的組織の大物であっても、発言が流行語大賞に選出されていた内容であったとしてもです。

少なくとも、『人権団体』の看板を掲げる団体は高山清司受刑者の人権も守らなければならない立場にあることは明白なのです。

 

 反基地活動を行う団体はリーダー格の山城博治被告を速やかに解放することを最重要視し、そのためにあらゆる手段を使っているのでしょう。

 そもそもは「辺野古の新基地建設反対」を訴える活動家であり、裁判で工事が止まっていたため、高江のヘリパッド建設反対に手を伸ばしたという経緯があります。また、アメリカ軍基地内への不法侵入で逮捕・拘束された前科もある人物です。

 防衛省職員への傷害容疑や基地のゲート前にブロックを大量に設置し、ゲートを乗り越えられる状況を作り出そうとしたことは “政治犯” として容認できることではありません。

 特定の主義・思想を持っているなら、その国の法律に違反しても罪には問われないという特別対応を人権団体が要求すること自体が致命的なミスをしていると言えるのではないでしょうか。