保険金殺人容疑で収監されていた大阪・東住吉区の母親、国から9190万円の補償金をゲット

 自らの娘を保険金目的で殺害したとして無期懲役で服役(その後、無罪が確定)した母親と内縁の夫に対し、それぞれ9190万円の補償金が支払われることを大阪地裁が決定したと NHK が報じています。

 クロに限りなく近いグレーという状況ですが、「疑わしきは被告人の利益に」ということが如実に現れた事例だと言えるでしょう。“脛に傷のない” 母親の方は今後もメディアの前で自らの体験談を語るものだと思われます。

 

 22年前、大阪・東住吉区で、小学生の女の子が死亡した火事で、無期懲役の刑で服役したあと無罪が確定した母親と男性に対し、大阪地方裁判所は、国が20年余りにわたって不当に身柄を拘束した補償として、それぞれ上限にあたる9000万円余りを支払うことを決めました。

 (中略)

 青木さんは、刑事補償とは別に、自白の強要など違法な取り調べが原因で有罪にされたとして、国などに賠償を求め、裁判が続いています。

 

 青木惠子氏は民事で1億4000万円の損害賠償を求めた裁判を行っています。

 事件当時、青木氏と内縁の夫である朴龍皓(ぼく・たつひろ)氏の生活は苦しかったにもかかわらず、青木氏と娘と息子に高額な生命保険がかけられるなど不自然な点があったことは以前の刑事裁判で明らかになっています。

 子供たちの学費目的であれば、朴氏や青木氏が被保険者になっていることが世間では一般的です。しかし、青木惠子氏を除く3名が被保険者で、いずれの生命保険も受取人が青木氏というのは非常に奇妙と言えるはずです。

 

 マスコミの前に度々登場する青木氏に対し、朴氏の続報が皆無となっている理由は “脛に傷があるから” です。

 朴氏が事件で亡くなった青木氏の娘と性的関係にあったことは裁判(PDF)で明らかになっています。また、自身の支持者に対しても、その旨を認めており、世間の批判を受けることは避けられないからです。

 「だから何だ?すでに時効を迎えている」と開き直りを見せようが、「在日に対する差別だ」と問題のすり替えにとなる可能性が高く、黙って静かに暮らすことが自身にとっては次善だと判断しているのだと思われます。

 朴氏は女性(女児)の人権を侵害し、時効の壁に守られている関係で訴追されない立場に現状ではあるのです。下手に騒いだことで刑法が改正され、時効が撤廃されれば有罪となる可能性が高く、黙って静かに暮らすことが自身にとっては次善だと判断しているのだと思われます。

 

 4050万円のマンションを購入するための手数料170万円の支払いに困っていた状況で、不幸にも自らの娘が火災で亡くなり、1500万円の保険金の支払いを請求したことが青木氏逮捕の発端となりました。

 もし、保険会社が警察に保険金殺人として通報したのではなく、支払いに応じていれば、このような不幸がなかったのかもしれません。事件の真相は「神のみぞ知る」と言ったところではないでしょうか。

 

表1:事件の時系列
出来事
平成2年4月頃 青木惠子氏が朴龍晧氏と知り合う
平成2年5月末 青木惠子氏の(当時の)住まいで同棲を開始
平成3年12月頃 より高いマンションに転居、ローンで車を購入したため、生活が困窮
→ 朴龍晧氏は高収入を求め始める
平成4年7月頃 「朴氏を被保険者」、「青木氏を受取人」とした災害死亡保険金3000万円の保険契約を締結
平成4年11月頃 「青木氏の娘を被保険者」、「青木氏を受取人」とした災害死亡保険金1500万円の保険契約を締結
平成6年3月頃 家計状況がより厳しくなり、家賃の低い物件に転居
→ 青木氏はこの物件に不満を抱く
平成7年1月 新築マンションを見学
→ 青木氏が最上階の物件を気に入り、購入を決断
平成7年
1月18日
4050万円で仮契約を締結し、頭金10万円を支払う
→ 平成7年9月までに手数料170万円の支払い義務
平成7年1月末 事件が起きる東住吉区の住宅に引っ越す
平成7年3月頃 「青木氏の息子を被保険者」、「青木氏を受取人」とした災害死亡保険金2000万円の保険契約を締結
平成7年
7月22日
午後4:50頃に火災が発生。入浴中だった青木氏の娘が死亡
平成7年
8月22日
青木氏が保険会社を訪れ、保険金の支払いを請求