読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

長島昭久衆議院議員(民進党)の離党は蓮舫代表にとって “渡りに船” だ

 民進党の長島昭久衆議院議員(東京21区)が党が進める次期衆院選の政策は「自らの政治信条に反する」ことを理由に離党する意向を固めたと NHK が伝えています。

 7月に都議選を控える民進党にとっては知名度のある長島議員の離党は痛手と言えるでしょう。しかし、蓮舫代表にとっては “渡りに船” となるはずです。

 

 民進党の長島昭久衆議院議員は、党執行部が次の衆議院選挙をめぐり、共産党との間で小選挙区の候補者調整や共通して訴える政策を協議していることについて、みずからの政治信条に反し受け入れられないとして、離党する意向を固め、来週10日にも野田幹事長に離党届を提出することにしています。

 

 長島衆院議員の地盤は東京21区。2014年に行われた第47回衆院議員選挙では小田原潔議員(自民党)に小選挙区で敗れました(惜敗率:98.05%)が、比例で復活当選しています。

 ただ、民主党政権にピリオドが打たれることになる第46回衆院議員選挙(2012年12月)では、小選挙区で当選しており、実績は十分にある議員です。そのような議員が離党する訳ですから、民進党としては痛手となることは確実と言えるでしょう。

 

 離党の理由ですが、「政治信条の違い」が最大のウエイトを占めているはずです。長島議員は “保守派” と評される現実路線型の政治家です。

 しかし、所属政党である民進党は共産党に接近し、“極左” の色合いが非常に強くなっています。民進党の議員たちは「自分たちは “中道” であり、“保守本流” だ」などと主張していますが、これは有権者を騙す行為でしかありません。

 リベラルを自称するも、“お花畑” で現実離れしていることが浮き彫りとなり、リベラルのイメージが悪化したから「自分たちは保守だ」と自称しているに過ぎないのです。

 また、共産党や社民党(旧・社会党)の左翼・極左路線に舵を切った時点で、“中道” ではないのです。この点を理解・認識しない限り、支持者離れに歯止めをかけることは不可能と言えるでしょう。

 

 長島議員の離党は民進党にとって大きなマイナスですが、蓮舫代表にとっては朗報です。なぜなら、衆議院の東京選挙区に空きが生じるからです。

 蓮舫代表は「次期衆院選での鞍替え」を明言していましたが、選挙区調整に滞りが出ている状態でした。それが長島議員が離党の意向を固めたことで衆院東京21区に空きができたのです。

 参院・東京選挙区でトップ当選をしている蓮舫代表が衆院東京21区からの出馬を決断すれば、すべてが丸く治まることでしょう。民進党内で選挙区が決まっている議員に転出を強要する必要性はなくなりますし、小選挙区で蓮舫代表が長島議員を落とせば、民進党からの “報復” にもなるからです。

 このような千載一遇のチャンスは度々訪れるものではありません。東京都を地盤に参議院議員として活躍する蓮舫代表にとって、衆院・東京21区も大事な地盤であるはずです。その地域に専念することに難色を示す理由など皆無だと言えるはずです。

 

 政局という観点では、長島議員が民進党から離党することは大きな出来事です。これが「呼び水」となるのか。“泥舟” と揶揄される民進党から抜け出すという判断は間違いではないでしょう。

 民進党で発生した政局を上手く活かすだけの能力が現在の野党に存在するのかに注目する必要があると言えるのではないでしょうか。