東京五輪に韓国人が1人もいなくても日本は困らない チョン・セギュン(丁世均)よ、やれるものならやってみろ

 韓国の国会議長を務めるチョン・セギュン(丁世均)氏が来日し、大島衆院議長らと会談した際に言いたい放題の有様だったと産経新聞が伝えています。

 「平昌五輪で日本人観光客が少なければ、2020年の東京五輪には1人の韓国人も行かせない」と述べたようですが、日本が困ることは何もありません。やれるものなら、やってれば良いことと言えるでしょう。

 

 韓国国会の丁世均(チョンセギュン)議長が6月7日に来日し、8日に大島理森衆院議長らと会談した際に、2018年平昌冬季五輪への日本人観光客訪問を求め、「もし少なかったら2020年東京五輪には1人の韓国人も行かせない」と述べるなど、不規則発言を繰り返して現場を混乱させていたことが30日、複数の同席者の証言で分かった。

 (中略)

 韓国の経済状態がよくないことを指摘し、「日本は景気がいいのだから、査証(ビザ)を簡素化して、韓国の若者を日本企業で引き受けてほしい」と要求した。

 また、弾道ミサイル発射実験を繰り返すなど北朝鮮情勢が影響し、訪韓する日本人観光客が減っていることを「よくない」と指摘。「平昌五輪に日本人観光客がたくさん来るように努力してほしい。もし少なかったら、東京五輪には1人の韓国人も行かせない」と言い放ったという。

 

 

1:韓国からの観光客が来なくても、全体としては困らない

 チョン氏は「韓国人が多く日本を訪れているのだから、日本人も韓国を訪れるべき」という考えの持ち主なのでしょう。しかし、どこを旅行先にするかを決めるのは個人が決めること。政府の出る幕などありません。

 ちなみに、政府観光局で公開されている訪日外国人観光客数は下表のとおりです。

表1:来日外国人観光客数
国名 2015年 2016年
観光客数 観光客数 前年比
中国 4,237,920
(25%)
5,534,509
(26.3%)
+30.5%
韓国 3,519,608
(20.7%)
4,593,527
(21.8%)
+30.5%
台湾 3,505,149
(20.6%)
3,981,551
(18.9%)
+13.6%
全体数 16,969,126 21,049,029 +24.0%

 全体として、+24% の伸びを記録。距離の近いアジア諸国では前年比 +30% 超となっています。2016年で最も観光客数が多かったのは中国で、全体の 26% を占めています。

 韓国は 21% で全体2位の数値です。「韓国人観光客を日本に行かせない」と韓国政府が決定・政策実施すれば、韓国人観光客を相手に商売をしている企業は影響を受けることでしょう。しかし、訪日外国人観光客数全体が伸びているのですから、社会全体への影響は軽微なものになると予想されます。

 また、韓国は「個人の自由を認めない “強権的な国” 」と名指しされることにもなります。それでもやるというなら、どうぞご自由に権利を行使して下さいと突き放されることでしょう。

 

2:一方、来韓する外国人観光客は中国頼り

 日本が複数国から外国人観光客を呼び寄せていることに対し、韓国は明らかに中国依存が強まっています。『聯合ニュース』が報じた2016年の来韓外国人観光客は以下のとおりです。

表2:来韓外国人観光客数
国名 2016年
観光客数 前年比
中国 804万人
(46.7%)
+34.4%
日本 229万人
(13.3%)
+24.8%
台湾 83万人
(4.8%)
+60.4%
全体数 1720万人 +30%

 なんと、中国が全体の5割弱を占める 46.7%。日本からの観光客数は 13.3% に過ぎないのです。

 ただ、来韓外国人観光客全体で1720万人であるなら、たかが 10% 台前半の日本に文句を言う必要はないはずです。しかし、わざわざ文句を言ってくる訳ですから、“実数” はもっと少ないという実態があるからでしょう。

 

3:インチョン(仁川)でのトランジットを加算している疑惑がある

 おそらく、韓国はインチョン(仁川)空港でのトランジット客を「来韓外国人観光客」として加算した値を発表しているもの考えられます。

 年間約5000万人が利用するインチョン国際空港のトランジット率は 15% 台。つまり、750 〜 800 万人のトランジット客が発生していることになるのです。

 彼らが乗り継ぎフライトまでの待ち時間でインチョンやソウルを半日未満の観光をしている可能性は十分にあると言えるしょう。つまり、1泊以上滞在する来韓外国人観光客数は1000万人前後ではないかとの疑惑がある状態なのです。

 発表された観光客数が水増しされており、かつ修学旅行客が観光客に含まれるなど韓国でそれほど消費をしない(=お金を落とさない)という実態があるなら、文句の1つも言いたくなるでしょう。

 しかし、それは「韓国にはそれだけの魅力がない」と観光客自身が下した判断であり、韓国側が受け入れなければならないことなのです。

 

4:不法滞在者数でワースト1の韓国人にビザを簡素化する理由はない

 チョン氏は「ビザを簡素化して韓国の若者を引き受けるべき」などと主張していますが、韓国人は不法滞在者数でワースト1です。法務省が公表しているデータを見て、ますは法律を学ぶ必要性を認識する必要があるでしょう。

  • 国籍・地域別不法残留者数
    1. 韓国:13,265人(全体比 20.3%)
    2. 中国:8,846人(全体比 13.6%)
    3. タイ:6,507人(全体比 10.0%)

 不法滞在者の 20% を占め、ワースト1である国に対してビザ発給を簡素化する理由はどこにもありません。違法行為をする可能性が高い国からのビザ発給申請であるなら、現状以上に厳しく審査する必要があることは明確なのです。

 「不法滞在者は早期に引き取る」と宣言し、謝罪することが韓国の国会議長としての責務と言えるでしょう。

 

 米韓 FTA で “濡れ手で粟” 状態の韓国が「外国人観光客を誘致する」という点の対日部分で苦戦しているだけなのです。韓国国内の政策が日本人に評価されれば、韓国を訪れる日本人観光客数も増えることでしょう。

 要するに、自分たちが採用した政策が結果に結びついていないだけであり、その責任を日本に押し付けたところで何も解決することはないということを学ぶ必要があるのではないでしょうか。