「河合東京都議会議長(自民党)が小池都知事の握手を拒否した」と明らかな捏造放送をした『ひるおび!』を BPO は厳しく断罪すべき

 TBS の番組『ひるおび!』が明らかなフェイクニュースを流していたことが明らかとなりました。

 「握手も記念撮影も拒否した」と明らかな事実誤認に基づく番組を放送した訳ですから、相応の責任をとらなければなりません。訂正で済む問題ではありませんし、BPO も明らかな捏造に対する厳しい処分を示せなければ、存在価値はないと言えるでしょう。

 

1:小池都知事と河合東京都議会議長は握手をしている

 TBS が悪質なのは「明らかに握手していた2人の映像を切り貼りし、握手していない」との番組を流したことです。

画像:小池知事と握手をする河合議長

 渋々という感じは全面に出ていますが、「握手をしていない」との結論になることはあり得ないことです。握手する寸前で映像を切り、河合議長との握手シーンをカットする形で編集した映像を番組で流した訳ですから、『ひるおび!』が報じた内容は明らかな捏造と言えるでしょう。

 このような問題映像を作った責任の所在を徹底的に調査し、再発防止策を講じないのであれば、TBS に交付されている放送免許は剥奪されなければなりません。

 

2:TBSには徹底調査を行い、その結果と処分内容を公表する責任がある

 小池知事が就任した挨拶回りでの出来事で、「握手が拒否された」との報道が出るのは都議選前からメディアで報じられてきました。

 選挙に必要である “正しい情報” が伝えられていなかったのですから、問題は深刻なことです。少なくとも、TBS では7月3日に『ひるおび!』で使用した映像を誰が編集し、誰が番組での使用の許可を出したのかを調査・公表しなければなりません。

 

 「失礼しました」と30秒足らずの訂正コメントを読み上げるほどのレベルではないのです。

 TBS は『加計学園』の問題で、「 “共有フォルダ” や “個人フォルダ” のメモも徹底的に調べろ」と主張してきたのです。身内で起きた問題に対しても、相手に求めた水準で調査してくれることでしょう。

 「できない」という選択肢は TBS にありません。来週中に調査結果を発表し、誤った情報によって迷惑をかけた自民党・東京都連や有権者に謝罪することが最低限の責務であるはずです。

 

3:『ひるおび!』の放送内容を審議入りしないのであれば、BPO に存在価値はない

 『ひるおび!』が報じた内容は BPO (放送倫理・番組向上機構)が「視聴者からの意見」を聞くまでもなく、自発的に調査を開始しなければならない事案です。

 捏造は明らかであり、「審理入り」しなければならない案件です。“お咎めなし” との判断を下すのであれば、BPO は存在する価値はありません。「放送界の自浄作用はない」と宣言したも同然ですから、BPO は解体する必要があると言えるでしょう。

 その場合は、裁判所のような形で審理をすべきです。番組が問題ないことを示されるまで、「当該番組の放送停止」の仮処分を下せるようにし、二次被害の拡大が防がれる体制を速やかに構築することが求められているはずです。

 裁判所が仮処分を下せるのに、BPO が問題あると判断するまで番組側のノーペナルティーで好き放題できるという制度は非常に大きな問題と言えるでしょう。“暴走” が目立ち始めたマスコミ界隈に規制を設けなければならない時期がきていると言えるのではないでしょうか。