長男がわいせつ目的の暴行容疑で逮捕された民進党・小川勝也参院幹事長の辞職は避けられないだろう

 民進党の小川勝也・参議院幹事長の長男がわいせつ目的で小学生の女児に暴行を加え、逮捕されたと朝日新聞が報じています。

画像:民進党の小川勝也・参議院幹事長(日本テレビより)

 容疑者は成人していますが、小川勝也議員の扶養家族という立場であったことを考えると小川議員の責任問題となるでしょう。小川議員が改選を迎える2019年の参院選で北海道の有権者がどのように審判を下すのかに注目が集まります。

 

 小学生の女児を転ばせたとして、埼玉県警は2日、同県内にある私立大の学生小川遥資(ようすけ)容疑者(21)=東京都千代田区麴町4丁目=を暴行容疑で逮捕し、発表した。「わいせつなことをするために暴行した」と容疑を認めているという。

 小川容疑者は、民進党の小川勝也参院幹事長=北海道選挙区=の長男。長男の逮捕を受け、小川氏は2日、党本部に離党届を提出した。「党に迷惑をかけられない」と話している。民進北海道連の市橋修治幹事長は取材に「民進の存続が決まったさなかのことで当惑している」と話した。

 

 「生意気な “悪ガキ” にカッとなって手をあげた」というのであれば、まだ同情される余地はあったと言えるでしょう。しかし、わいせつ目的であることを容疑者自身が認めていますので、厳罰に処す必要があると思われます。

 また、容疑者が大学生で経済的に自立しきれていないことを考えると、民進党の小川勝也・参議院幹事長の責任が問われることは止むを得ないと言えるはずです。

 

1:経済的に独立しきれていない大学生が問題を起こしている

 成人しているため、事件を起こした責任は容疑者自身にあります。ただ、本人は大学生で経済的に自立しているとは考えづらく、小川勝也議員の扶養家族という立場であると言えるでしょう。

 そのため、小川勝也氏の監督責任が問われることになるです。

 もし、容疑者が19歳以下であれば、少年法で “がっちり守られた” でしょう。「報じてはならない事件」という扱いになるため、野党議員のご子息への忖度が行われ、事件が表面化することもなかったことが予想されます。

 この点は過度に守られている少年法の運用形態を見直す必要があると言えるはずです。

 

2:児童性愛の指向を持つことと、行動に移すこととの間には雲泥の差がある

 性的指向は人それぞれです。多くの人が理解を示すものから嫌悪するものまで幅が広く存在します。

 どのような思考を持つことは自由です。これは『内心の自由』があるため、多くの人が理解・納得をすることでしょう。ただ、個人の性的指向を公言したり、行動に移すと問題となる場合があるのです。

  • 問題なし:同性愛や児童性愛の指向を持つ
  • グレーゾーン:上記の思考を公言する
  • 問題となる可能性あり:上記の思考を現実世界で実行する

 個人の頭の中で妄想する場合、問題となることはほとんどありません。これは現実世界に被害や損害が発生しないからです。

 ところが、周囲から理解されにくい思想を公言し、実際に行動したりすると問題となるケースがあります。

 目の前にいる人が同性愛者や児童性愛者の指向を持っているだけでは問題とはみなされないでしょう。ただ、その人がそれをカミングアウトし、あなたに対する恋愛感情やあなたの子供に対する恋愛感情を抱いていると告げた場合、拒絶反応という形で問題が起きることが考えられるからです。

 

3:2019年に改選を迎える小川勝也議員を民進党はどうするのか

 小川勝也議員は1963年7月生まれの54歳。北海道区選出の参議院議員で2019年に改選を迎える立場にあります。

 民主党時代を含め、“4選中の議員” を次回の国政選挙でどう対処するのかが民進党に問われているのです。

 参院・北海道選挙区は現職は2名ですが、2016年より改選数が3となった関係で枠が1つ新設されました。「与野党のどちらが2議席を獲得するのか」が最大の注目点であり、小川議員を全面的に押し出す形では逆風の中での選挙を余儀なくされることになるでしょう。

 下半身スキャンダルが起きている立憲民主党は小川議員を引き受ける訳には行きませんし、表向きは無所属という形での立候補ぐらいしか道は残されていないと思われます。

 民進党が小川勝也議員に対し、しっかりケジメを付ける対応ができるのか。また、立憲民主党など他の野党がどのような対応に出るのかが注目点と言えるのではないでしょうか。