自作自演だった米空軍士官学校内での差別落書き事件、それだけ『被害者カード』は “オイシイ” ことを意味している
2017年9月にアメリカ空軍士官学校の寮で黒人を侮辱する落書きが発見されるという事件がありました。
学校長の演説映像が話題となったのですが、事件は標的とされたと見られていた士官候補生の1人による自作自演だったことが明らかになったと AFP 通信が報じています。
つまり、自作自演をしてまで『被害者カード』を手に入れておくことがリベラル社会では “オイシイ” ことになっているのでしょう。
米空軍士官学校の寮で今年9月に見つかった黒人を侮辱する落書きについて、同校は8日、落書きを告発した黒人学生自身による自作自演だったと発表した。この落書きをめぐっては、校長が「偏見を持つ者は出て行け」と強く呼び掛けた映像がインターネット上で拡散され、大きな話題となっていた。
同校の広報担当者、アレン・ヘリテージ(Allen Herritage)中佐は、「人種差別的な落書きの標的とみられていた士官候補生のうちの一人による自作自演だった」ことが確認されたと述べ、さらに、学生自身が責任を認め、調査によってもこれが立証されたと明かした。
わざわざ自作自演をした理由は本人が真実を語らない限り、明らかになることはないでしょう。
ただ、『リベラル思想』であることを積極的にアピールしなければ、『差別主義者』とのレッテルが貼られる時代となっているのです。これは『被害者カード』を持っていれば優遇されるという “歪み” を生み出す原因となっており、今回もそうした動機が根底に存在すると思われます。
1:軍(士官学校)の中で起きたから調査可能だったという “特殊案件”
今回の件は「軍(士官学校)の内部で起きた」という特殊なケースでした。もし、一般社会で起きていたら、自作自演は見抜けなかったでしょう。
なぜなら、「マイノリティーによる自作自演」という可能性を疑った時点で、『差別主義者』とのレッテルを貼り、大騒ぎをする界隈が出現するからです。
これによって、調査・捜査は停滞。自作自演をした犯人は『被害者カード』を手に入れ、世間の同情を買い、優先待遇を手にするという “特権” を手にすることになるのです。
もちろん、周囲には「おかしい」と感じる人もいるでしょう。しかし、その疑問を口に出した時点で「(現実には存在もしない)加害者を擁護するのか」と大バッシングを受け、大部分の真面目な人々が損をする状況が起きるのです。
2:『被害者カード』が “オイシイ” ことはユダヤや韓国が証明済
なぜ、『被害者カード』を持つことに魅力を感じる人がいるのかはユダヤ人や韓国が証明済みです。
ユダヤ人は「ホロコーストの犠牲者」という『被害者カード』を持ち、現在でも “利権” として運用している個人・団体が存在します。周囲が『被害者カード』に忖度してくれる訳ですから、手放す・清算するという発想がないのです。
また、韓国も同様です。パク・クネ前大統領が「加害者と被害者の関係は1000年経っても変わらない」と宣言したように、『被害者カード』を持つ側が納得するまで加害者とされた側が尽くさなければならないという考えがあるのです。
両者に共通する点は「優遇された立場を維持する」というものです。その立場を得るための “切符” が『被害者カード』である訳ですから、悪用する人物が後を絶たないと言えるでしょう。
今回の件でマスコミ側に求められるのは『差別問題』と『自作自演のなりすまし問題』を分けて論評することです。
『差別』は容認されるものではありませんし、問題が発覚した後のアメリカ空軍士官学校の動きは適切なものでした。これは称えられるべきものであり、そのように報じられるべきでしょう。
それと合わせて、『自作自演でなりすまし問題を起こした士官候補生の行為』には厳しい論調で批判しなければなりません。“虚偽の被害” を捏造し、『被害者カード』を手にしようとする姿勢は『差別問題』と同様に決して容認できない行為だと社会全体に向けた警鐘を鳴らす必要があるからです。
「後味が悪い結果となった」などと “残念がる記事” を書いている場合ではないのです。リベラルを名乗る勢力であっても、「虚偽申告を行う自由は担保されていない」と明言する必要があると言えるのではないでしょうか。