「憲法を守れ」と要求する一方で、自らは市の内規を破るのが共産党のクオリティー

 詭弁を語らせたら、共産党の右に出る政党は存在しないのではないでしょうか。

 産経新聞によりますと、兵庫県加古川市の複数の共産党市議が内規に違反する形で『赤旗』の購読を勧誘し続けていたことが明らかになったとのことです。

 同様のケースは他の地域でも明らかになっています。全国的に行われていることが濃厚であり、党本部が是正方針を通達することが責務と言えるでしょう。

 

 兵庫県加古川市の複数の共産党市議が20年以上にわたり、市役所内で係長級以上の職員に政党機関紙「しんぶん赤旗」の購読を勧誘していたことが5日、関係者への取材で分かった。市議側の求めに応じ、現在購読中の職員は約100人とみられる。市は庁舎内での勧誘が内規に違反し、公務員の中立性を害する可能性があると判断。市議側に是正を求める方針。

 

 共産党の姿勢は論外です。問題行為が起きていることは共産党の国会議員も知っていることでしょう。しかし、対策に乗り出していないのです。

 指摘を受けたとしても、逆ギレ的な態度でせっかくの指摘をなかったことにする共産党議員がほとんどです。ネットがなかった時代は封殺できましたが、現代ではほぼ不可能になっていることを自覚しなければなりません。

 

暴力団が「お宅の子供さん、大きくなりましたね」と言うことと何が違うのか

 共産党がやっていることは市役所などの行政組織で働く公務員と脅していることと変わりません。「議会で吊るし上げられたくなければ、赤旗を取れ」と言っていることと同じなのです。

 どうやるかと言うと、とにかく質問をぶつけて答弁させるだけです。

 担当者として呼びつけ、「あなたが答えろ」、「責任者だろ」、「何を言っているのか理解できない」と難癖を付け続けるのです。昨今の森友・加計学園の “疑惑” のような手法を地方議会ででも実行するというものです。

 特に珍しくないと思われるでしょうが、人的リソースに限りがある地方行政で役職者が議会などで拘束されると業務遂行に影響が出ます。これは公務員がマイナス査定を受ける要因にもなりますし、地元住民から「行政業務が遅れている」とのクレームにもなるため、“嫌がらせ” 戦術としては理想的なものなのです。

 

不祥事が起きるほど、ネガティブなイメージが蔓延することを共産党本部が深刻に捉えなければならない

 他者の不祥事や不適切な行為を舌鋒鋭く批判し続けている共産党ですが、自らの不祥事に対する反省の声は極めて小さいことが特筆事項と言えるでしょう。

 「他人に厳しく、自分に甘く」という姿勢は情報経路が多様化した現代基準では隠しきれませんし、発覚すれば反感を買いやすいものです。特に、キレイゴトを振りかざして相手を非難する傾向がある共産党は反撃を受けやすい立場にあります。

 共産党は「憲法を守れ」と志位委員長が主張していますが、共産党市議は市の内規すら守れていないのです。「知らなかった」という弁解はお粗末なものですし、講読料の弁済を提示することが最低限の責務と言えるでしょう。

 加古川市(兵庫県)だけで起きた訳ではないのです。他の地域でも同様のトラブルが起きていますし、「氷山の一角」として問題に取り組むことが “クリーンな共産党” としての義務と言えるはずです。

 

 『交渉』などとの名目で就業時間終了後に役所内で「赤旗の購読」を呼びかけるなど露骨な勧誘はさすがに少なくなったことでしょう。しかし、手を変えただけであれば、問題行為をしていることと同じなのです。

 「地方組織が暴走しただけ」と責任転嫁するのではなく、全国的に起きている事実を重く受け止め、法令を守るという当たり前のことから出直す必要があります。そうしなければ、「憲法を守れ」と主張する党のトップが笑われるだけであることを自覚する必要があるのではないでしょうか。