ユニセフの『子供の権利条約』に関わった活動家、児童虐待容疑で収監される

 BBC によりますと、「子供の権利保護」を求めて活動をしていたピーター・ニューウェル(Peter Newell)が未成年に対する5件の性的暴行容疑で懲役6年8ヶ月が言い渡されたとのことです。

 このニューウェルは『子供の権利条約』の導入ハンドブックを共著で記した経歴を有しています。規制を求める側が “悪代官” だった訳ですから、規制を求める業界そのものが「胡散臭い存在」と言えるでしょう。

 

 Peter Newell was the former co-ordinator of the Association for the Protection of All Children charity.

 The 77-year-old from Wood Green, north London, was sentenced last month at Blackfriars Crown Court.

 He admitted five indecent and serious sexual assaults on a child under 16.

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 In 2007, Newell co-authored the Implementation Handbook for the Convention on the Rights of the Child for Unicef.

 Unicef said it has "zero tolerance for sexual exploitation and abuse".

 A spokesperson added: "We are deeply shocked to hear of the arrest of Peter Newell. We had no knowledge of this crime when he worked as a Unicef consultant 10 years ago. Unicef has since set in place strong procedures to vet staff and consultants."

 

 

1:ユニセフが「児童への性的暴行犯にコンサルタントを依頼していた」という事実

 この件で与えたインパクトは非常に大きいものがあります。

 なぜなら、“漫画に対する表現規制の強化” を働きかけるユニセフが児童への性的暴行犯をコンサルタントとして雇用した上、その人物は『子供の権利条約に対する導入ハンドブック』の共同著者という肩書きを有していたからです。

 BBC が報じたスキャンダルは「表現の規制強化」を求める活動への逆風を強めることになるでしょう。その理由はこれまでの活動内容に疑念を招くことに直結するからです。

 

2:『現行の法律基準』に抵触する人物が、『規制強化』を先導するという欺瞞

 ピーター・ニューウェルの件が大きな波紋となる理由は「 “現行法で有罪となる人物” が『規制強化』に深く関与していたこと」でしょう。

 『子供の権利』というキレイゴトを掲げていますが、当の本人が “児童に対する性的暴行犯” だった訳です。満足な素行調査を行わなかった上、コンサルタントとしての役職を与えたユニセフの活動そのものをやり直さなければなりません。

 国連ユニセフも、日本ユニセフも「漫画での児童キャラクターに対する性表現の規制強化」を求めています。

 しかし、現実世界の子供達は保護されるどころか、規制強化派の “獲物” にされているのです。ユニセフが注力しなければならないのは「漫画などでの表現規制」ではなく、「現行法で処罰される人物に対する摘発強化」であるべきなのです。

 

3:人権派団体の性的スキャンダルが続くのは “異様な事態” なのか

 BBC はジミー・サビルのスキャンダルと同様に日本語版でも報じなければなりません。ですが、日本で活動する人権派団体に忖度し、報道を控えることでしょう。

 なぜなら、人権派のメンツが丸つぶれになるからです。

 イギリスの国際 NGO であるオックスファム(Oxfam)も被災地での買春・性的暴行を隠蔽したスキャンダルが報じられており、業界全体の “化けの皮” が剥がれつつあります。

 現状では自浄作用が全く機能していないのです。規制強化されるべきは「漫画などでの表現」ではなく、「人権派団体の活動」とすべきだと言えるのではないでしょうか。