NGT の第三者委員会が「山口真帆さんへの暴行事件に対する調査報告」を発表するも、運営側の主張を代弁する内容で批判が起きる
NGT48 に所属する山口真帆さんが巻き込まれた暴行事件に対する調査報告書がグループを運営する AKS の第三者委員会から発表されました。
「メンバーは事件に関係していない」、「ファンとの繋がりがあったメンバーはいたが、運営の問題だから不問とする」という運営側の希望に沿った報告書になっていると言わざるを得ません。
「自浄作用がない」と宣言したに等しい内容ですから、類似の事件が起きる可能性があると言えるでしょう。
「ファンと交際してしたとしても不問」との決定は『AKB ビジネス』の根幹を揺るがすもの
NGT48 の第三者委員会が発表した調査報告書で波紋を起こす可能性があるのは以下の一文でしょう。なぜなら、『AKB ビジネス』を根幹から揺るがす恐れがあるからです。
今までのNGT48内での私的領域におけるファンとのつながりを含め、風紀の乱れ全般は、今回は不問に致します。
AKB グループのビジネスモデルは「トップアイドルを夢見る “普通の女の子” が恋愛などに目もくれずに頑張り続ける(から応援してね)」というものです。
要するに、『親近感』を全面に出すことで「ファンからの支援」を集め、それをグループ全体の推進力にしていたのです。ところが、「ファンと交際するメンバー」が現れると、推進力が低下することになります。
“恋人の存在” は異性のファンを離れさせる大きな要因であり、男性のプロスポーツ選手にも言えることです。
山口真帆さんが巻き込まれた暴行事件は「ファンと繋がっているメンバーがいる」と運営に報告された後に起きているのですから、「今回は不問にする」との運営側の判断は説得力を欠くものであり、論外と言わざるを得ないでしょう。
暴行事件の実行犯が NGT48 のメンバーが関与したことを認める録音データが存在
山口真帆さんが巻き込まれた事件では “事件当日” に録音されたデータが存在し、実行犯が「メンバーの関与」を認める発言をしていたと報告書に記されています。
ところが、疑惑を持たれたメンバーは「聞き取り調査で関与を否定」し、「立件・送致されていない」から「本件への関与はない」と結論づけているのです。
「同僚のアイドルを “売った” ことで発生した疑いがある襲撃事件」であるにもかかわらず、上述の理由で「問題なし」とするのは問題でしょう。幕引きにするのは根拠が薄すぎるからです。
メンバーの12名は「ファンとの繋がり」に対する疑惑がある
また、「ファンと繋がっているメンバー」が12名いるとの疑惑が浮上している点についても問題です。
恋愛や交際は世間一般では何の問題もありませんが、“AKB グループが定める風紀” の上では大問題です。だから、「風紀の乱れがあった」と調査委員会が認めており、その点に対して別途調査・処分が不可避なのです。
しかし、どういう訳か運営側は「今回は不問とする」との対応策を発表したのです。AKB グループの “本店” に所属する指原莉乃さんや峯岸みなみさんが「ファンとのスキャンダル」を起こした際は処分が下されています。
それと比較しても、NGT の判断は大きな問題と言わざるを得ないでしょう。
余談としては調査委員会のメンバーが東京を拠点にしているためか、「新潟という都市も問題」とグループが拠点を置く地元に喧嘩を売る内容となっています。そこまでして運営と疑惑を持たれているメンバーを守ろうとする姿勢は異様な光景です。
運営側のマズい対応が火に油を注ぐ形となり、炎上が続く原因になっていると言えるでしょう。AKB のビジネスモデルそのものを見直さなければならない時期に来ていると言えるのではないでしょうか。