ヘリパッド建設反対派の違法行為を徹底して黙認し、機動隊員の発言を問題視するスタンスは欺瞞だ

 沖縄・高江で進むヘリパッド移設工事の警備のため、派遣されていた機動隊員が “土人” という差別発言があったことを問題視する報道が朝日新聞などで出ています。

 報道で伝えるなら、事実関係を確認することが不可欠と言えるでしょう。反対派の活動家たちが高江周辺で引き起こしている数々の違法行為を黙殺したあげく、反対派が機動隊員から一方的に差別的発言を受けたとだけ報じるのはあまりに偏りすぎています。

 

 沖縄県東村高江周辺で進むヘリパッド移設工事現場の周辺で、警備のため派遣されていた大阪府警の機動隊員が抗議活動をする市民に差別的な発言をした問題を受け、警察庁は19日、各都道府県警に対し、不適切な言動のないように普段の倫理教養を改めて徹底するよう指示した。出動前に部隊幹部から指導を徹底することも求めた。

 発言内容事態は倫理的に問題のなる内容だったと言えるでしょう。しかし、反対派からの暴言や差別的発言が容認される理由にはなりません。

 少なくとも、反対派の活動家たちが機動隊員に対して、どのような抗議活動を行っているのかを確認し、それも今回の一件と合わせて報じることが報道機関には求められていることです。

 

 反対派のリーダーである山城博治氏は10月17日に器物損壊容疑で逮捕され、防衛省の内部資料を盗んだとして窃盗や暴行の容疑で20日にも再逮捕される見通しの出ている人物なのです。

画像:基地反対派による機動隊員への暴言1

 

画像:基地反対派による機動隊員への暴言2

 また、山城氏がい率いる反対派の活動家は脅迫行為を日常的に行っていることも、上記のキャプチャーシーンから確認することが可能です。

 お前たちの家もわかるんだぞ!妻子だったわかるんだ、馬鹿者!

 (名乗り出ないなら)ここの息子は機動隊で年寄りに手をかけたと宣伝カーで自宅前でやるぞ!

 リーダーが脅迫行為を堂々と行い、ヘリパッド建設反対派は公共の道路上で私的検問を行い、交通の往来を妨害する。その上、反対派はヘリパッド建設予定地に無断で侵入し、有刺鉄線を切断するなどの器物損壊を行っているのです。

 このような狼藉を黙認したため、沖縄県民の手に負えることが難しくなり、他の都府県から機動隊の派遣を要請することになったという経緯があるのです。

 

 大阪の松井知事がツイッター上で機動隊員の労をねぎらったことは自然なことと言えるでしょう。

画像:松井知事によるツイート

 反対派の活動家たちによる違法行為に対して、適正に法適用すら行えていないことが問題の発端でしょう。なぜ、反対派は取り締まりの対象にすらならないのでしょうか。

 沖縄県警が逃げたことによる “しわ寄せ” が(拒否権のない応援要請を受けた)機動隊員に押し付けられているのです。「写真を撮られ、罵声を浴びせられ、それでも相手に丁寧に応対せよ」と指示を出せば、相手が付け上がることは目に見えています。

 

 挑発を繰り返し、被害者ポジションを得ることが沖縄で反対運動を展開する活動家の狙いなのです。被害者を自称するためなら、どのような手段も用いることでしょう。なぜなら、違法行為であったとしても、反対派に法適用が行われることはなかったからです。

 このような状況が続けば、文句を言われるだけで報われない警察官になろうとする人物は少なくなると思われます。“軍への徴兵制” ではなく、“警察官への徴官制” が行われる方が現実にはあり得るでしょう。

 ヘリパッド建設反対派の違法行為に批判の声をあげなかった人物や組織に、機動隊員の暴言問題を批判する権利はないと言えるのではないでしょうか。また、法適用の実施を徹底するような指示を出さなかった行政も同罪と言えるでしょう。

 事なかれ主義が続く限り、矛盾を抱えた現場の隊員に負担がのしかかっているという現実から目を背けていることを猛省すべきです。