民進党・蓮舫代表こそ、自発的に議員辞職すべきだ

 TPPに反対の姿勢を見せている民進党の蓮舫代表が山本有二農林水産大臣による一連の発言に対し、「自発的に辞任すべき」と記者団に語ったとNHKが伝えています。

 しかし、二重国籍を平然と放置し、開き直りを見せている蓮舫氏にそのような批判を口にする資格はありません。むしろ、蓮舫氏自身が自らの二重国籍に端を発した経歴詐称の責任をとり、議員辞職すべきと言えるでしょう。

 

 民進党の蓮舫代表は東京都内で記者団に対し、山本農林水産大臣の一連の発言を受けて、山本大臣に対する不信任決議案の提出も検討しているとする一方、「まずは大臣自身が、事態の重さを受け止めて行動を取ると思っている」と述べ、自発的な辞任を求めました。

 

 “国籍法に違反する” という事態の重さを蓮舫氏が誠実に受け止めていないから、開き直りを見せ、説明すら怠っているのでしょう。『違法行為』と『失言』のどちらが重大な問題であるかは明らかです。

 しかし、民進党と彼らを応援するメディアは『山本大臣の失言』が重大な問題であるとして対応しているのです。

 これでは有権者が民進党を支持しなくなって当然です。「議席数に安心し、おごりを見せている」と主張することは理にかなっているように思われますが、「少数派のわがまま」に過剰配慮する必要がないことも事実です。

 

 蓮舫氏が主張するように、民進党に人材・政策・知恵があるなら、堂々と国会論戦で自民党など与党を蹴散らせば良いのです。それほど難しいことではありません。

 政策立案能力に自身があるなら、『山本大臣の失言』で国会論戦をボイコットするのではなく、山本大臣にTPPの問題点に対する質問をぶつけ、民進党が掲げる政策の方が国民にとって利益が大きいことを堂々と主張したはずです。

 なぜ、そのオーソドックスな手法を取らないのでしょうか。

 既存メディアの多くが民進党に好意的な報道をしてくれる状況で「国民に届き切っていない」と主張するのは現状を正しく認識できていないのでしょう。民進党に責任政党の構成議員となるにふさわしい人材もいなければ、政策もなく、知恵もないことが実状と言わざるをえません。

 

 『失言』による自発的な辞職を要求するのであれば、“法律違反をしていた議員” がまずは行動で示すべきでしょう。

 「山本大臣の失言は厳しく糾弾するが、蓮舫氏の違法行為は擁護する」というスタンスを見せているメディアには注意が必要です。イデオロギーに凝り固まっており、御用メディアになる可能性は十二分にあるからです。

 まずは蓮舫氏に対し、「説明責任も果たせないなら、自ら議員辞職すべき」と迫ることが不偏不党を掲げる報道機関がやるべきことです。それができないのであれば、民進党・機関紙であることを宣言すべきなのではないでしょうか。