コメントを捏造した朝日新聞、指摘に対し「捏造ではない行き違いだ」と開き直る
宮城県仙台市で中学生が自殺した件で、朝日新聞が生徒の母親に取材せず、コメントを捏造して掲載していたことが明るみになったと河北新報が報じています。
朝日新聞は「関係者を通しての取材であることは最初から記事に明記している」と弁解していますが、捏造に手を染めていた事実を誤魔化すことは難しいと言えるでしょう。
修正したのは、1日午後4時44分配信の朝日新聞デジタル版に掲載された「いじめ自殺、遺族語る 『あったかどうか』腹が立つ言葉」の記事。「生徒の母親が関係者を通じて朝日新聞の取材に応じた」とした上で母親のコメントを詳しく紹介した。
記事は「中学に入学して以来、何度も学校にいじめを伝えていた」「息子が自ら命を絶ってから、混乱した日々が続いています。助けてやれなかった自分を責めるばかりです」などと、母親が間接的に心情を打ち明けた形式を取っている。
遺族関係者によると、母親が朝日新聞に対してこうした心情を話した事実はなく、記事の内容にも事実誤認が多く含まれているという。
朝日新聞が主張するように “行き違い” なのであれば、大幅に記事を修正する必要性はありません。しかし、実際にはコメント部分を含め、かなり修正されているのです。
- タイトル
- 修正前:いじめ自殺、遺族語る 〜
- 修正後:いじめ自殺、遺族の思い 〜
- 本文中
- 修正前:生徒の母親のコメントは次の通り。
- 修正後:関係者によると、生徒の遺族が語った内容は次の通り。
上述の内容を読めば、「生徒の母親が朝日新聞の取材に語った」と読者に誤解を与えることでしょう。「関係者を通した取材であることが明記されている」という根拠は非常に乏しい状況です。
タイトルで「遺族語る」と宣言しているが、導入部分を良く読めば「関係者を通した取材であることは明確である」と朝日新聞は主張したいのでしょう。
仙台市でいじめを訴えていた中学2年の男子生徒(13)が4月に自殺した問題で、生徒の母親が関係者を通して朝日新聞の取材に応じ、「中学に入学して以来、何度も学校にいじめを伝えていた」と明らかにした。
しかし、肝心のコメント部分で「生徒の母親のコメントは次の通り」と書いているのです。これでは母親が朝日新聞の記者にコメントしたと誤解を招く内容になっています。
遺族である母親が心情を朝日新聞に話したことなく、内容も事実誤認が含まれていると遺族関係者が否定していると河北新報は伝えています。
引用であれば、引用と明記することが報道の基本です。そうした当たり前のことを疎かにし、捏造の指摘に対し、“行き違い” と開き直るマスコミに『言論機関』を名乗る資格はないと言えるでしょう。
朝日新聞のやり方が許されるのであれば、コメントの信憑性は皆無になってしまいます。
“朝日新聞関係者” が朝日新聞の見解とは180度異なることを述べたように報じても、捏造ではなく、単なる “行き違い” となるのです。例えば、「捏造記事であろうが、新聞が売れれば社長賞だ。自民党政権を叩く記事なら、ダブルだ」というお達しが出ていたなどと根も葉もないことがまかり通るようになるのです。
阪神支局襲撃事件の被害者であることを強調し、「言論へのテロは許さない」と訴え続けている輩が “言論のテロリスト” なのです。第三者には『テロリスト同士の内ゲバ』にしか映らないでしょう。
テロリストに世間からの風当たりが強いのであれば、“言論のテロリスト” への風当たりも強くて当然です。伊藤律会見捏造事件から何も学んでいないのですから、朝日新聞が批判にさらされるのは当然と言えるのではないでしょうか。