チョン・モンギュ韓国サッカー協会会長の「日中韓北4カ国による2030年W杯共催案」は韓国的発想が如実に現れている

 韓国サッカー協会のチョン・モンギュ会長が2030年W杯を日本・中国・韓国・北朝鮮の4カ国で共催するというプランを述べ、意欲を示していることを朝鮮日報が伝えています。

 これは韓国人が良く利用する交渉手法の1つです。正規の手順を踏むことが下手な人物による “身勝手な振る舞い” であり、まともに対処する人ほど割に合わなくなります。

 どういった考えに基づいているのか、これからどういった動きを見せるのかを知っておくべきと言えるでしょう。

 

 大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長(55)=写真=が、韓国・北朝鮮・中国・日本が国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)サッカーを2030年に共催する案を推進するとの考えを明らかにした。

 同会長は14日、セネガルとの強化試合を前に高陽総合運動場(京畿道高陽市)で報道陣に対し、「韓中日そして北朝鮮が緊密に話し合えば、2030年W杯共催の可能性は高いと思う。まだこれらの国々と話し合いはしていないが、機会が今後あるだろう」と述べた。

 

 チョン会長の考えをまとめると、「W杯単独開催をする国力はないが、4カ国の共催の可能性はある。当該国とは話すらしていない」というものです。

 物事の進め方として乱暴なものと言えるでしょう。なぜ、このようなやり方をするのか。それは “ウリジナル” と揶揄される韓国独自の価値観が根幹にあるからです。

 

1:“言い出しっぺ” が有利な韓国

 韓国には "시작이 반이다" という以下のような意味を持つ諺があります。

  • 시작이 반이다
    → 始まりが半ばだ ≒ 始めてしまえば、半分終わったも同じ

 要するに、「計画を発表してしまえば、撤回されることはない」との認識でメディアに発表したのです。

 相手側の許可を得ず、勝手に名前や写真をオーガナイザー(大会主催者)側が勝手に使うケースは散見されます。その上で、「もうポスターなどの発注はしてしまった。後には引けない状況だから、賛同してもらわないと困る」というやり方で交渉することが多々あるのです。

 

2:韓国サッカー協会が「発表した計画に協力してもらわないと困る」と逆ギレすることは時間の問題

 今後、韓国サッカー協会が「日中韓北による4カ国共催案を発表したのだから、協調体制を構築すべきだ」と一方的に要求してくることは時間の問題です。

 「協会会長が発表したのだから、協力してもらわないと困る」と韓国側は主張することでしょう。しかし、計画性もなく、相手の立場を一切考慮せずに発表したプランに寄り添う “お人好し” は滅多にいるものではありません。

 2002年のW杯で共催で得られたメリットは日本側にあったでしょうか。喜んでいるのは韓国への親しみを強く感じているマスコミぐらいでしょう。共催によって、韓国のことを嫌いになった人の方が多いはずです。

 

3:チョン・モンギュのアイデアに呼応するのは日本サッカー協会とマスコミだろう

 サッカーファンはチョン氏の “日中韓北による4カ国共催案” に賛同することはないでしょう。関係の悪い国と利益を折半することによるメリットなど存在しないからです。

 しかし、日本国内には無条件で韓国に寄り添う勢力が存在します。日本サッカー協会とマスコミがその代表例です。

 日本人選手やチームが加害者側のケースではバッシングに熱中しますが、被害者となったケースでは同じトーンで加害者である外国人選手やチームを批判することはありません。韓国人や韓国チームからの問題行為を咎めるような厳しい意見を口にしたことがあったでしょうか。

 キ・ソンヨンの差別的ジェスチャーや韓国サポーターの政治的横断幕の提示などに対する反応が世間の反感を招いており、ネットが発達した時代でそれを隠し通すことは不可能なのです。

 

 韓国への対応策としては「相手の足元を見る」ことが有効です。単独開催をできる能力があれば、わざわざ複数国を巻き込む必要はありません。

 『極東アジアの平和』をスローガンに掲げるのであれば、「韓国と北朝鮮の共催」という形で立候補すれば済む話です。“統一国家・朝鮮” として最初に開催する国際スポーツイベントがサッカーW杯になるよう計画すれば良いのです。

 「日本の単独開催」、「中国の単独開催」、「韓国・北朝鮮の共催(統一の場合は単独開催)」で競うべきでしょう。韓国は自分の “身の程” を弁えた上で、共催の協力を申し込む立場にあるのではないでしょうか。