“内心” を理由に「ロリコンは殺す」と明言した民進党・青地まみ氏、“表現の自由” を根拠に誤魔化す

 東京都議会議員選挙に民進党から出馬する青地まみ(あおじまみ)氏が過去に自身がツイートした内容を謝罪するコメントを発表しています。

 しかし、これは表面的なものです。なぜなら、青地まみ氏がツイートしたのは「内心を理由に殺す」と言うものだからです。『表現の自由』よりも守られるべき『内心の自由』を守らないと宣言しているのですから、明らかな “危険人物” と言えるでしょう。

 

1:青地まみ(あおじまみ)氏が行ったツイート内容

 青地まみ(あおじまみ)氏は自身のツイッターアカウントに以下の内容を投稿しました。(現在は削除済)

画像:青地まみ(あおじまみ)氏によるツイート

 内容は過激なもので、「ロリコンは禁忌、私の子供に欲情する者がいるなら殺す」と宣言する非常に攻撃的な投稿となっています。この青地氏の考えは非常に問題です。なぜなら、憲法で次のように定義されているからです。

 第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

 第十九条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

 『内心の自由』は憲法14条および19条で担保されていると言えるはずです。しかし、青地氏は「内心だけでも許さない」と明言しているのですから、批判を招いて当然のことなのです。

 

2:『内心の自由』がなければ、『表現の自由』など意味がない

 批判を受けた青地まみ(あおじまみ)氏は東京都議会議員選挙(新宿選挙区)から立候補するに際し、次のような謝罪文を発表しました。

画像:青地まみ(あおじまみ)氏による謝罪文

 

 これは形式的なものと言えるでしょう。『内心の自由』を認めないとした発言には一切触れず、ネット上の検索に引っかからないよう謝罪文の画像をアップロードしているからです。

 青地氏は「表現の自由は守られるべきと考えている」と見解を示していますが、『内心の自由』が守られなければならないという問題の本質には一切触れていません。

 『内心の自由』がなければ、表現するテーマを考えることすらできないのです。青地氏は自身が述べた弁解がどれだけ無責任で危ないものかを理解していないのではないでしょうか。

 

3:「安倍政権は嫌いだ」と思うことが『内心』で、「安倍政権は嫌いだ」と口にすることが『表現』

 青地まみ(あおじまみ)氏は「表現の自由は守るが、内心の自由は守らない」という立場なのでしょう。これは思想を取り締まることと同じで非常に危険な考え方です。

  1. 『内心の自由』
    1. 「安倍政権は嫌いだ」と思う
    2. 「自分はロリコンだ」と感じる
    3. 「過激派テロ組織の一員として活動しよう」と考える
  2. 『表現の自由』
    1. 「安倍政権は嫌いだ」と主張する
    2. 「自分はロリコンだ」と公言する
    3. 「過激派テロ組織の一員として活動する」と宣言する

 例えば、『表現の自由』守られていれば、「安倍政権は嫌いだ」と主張できるはずです。しかし、『内心の自由』が制限されていれば、「安倍政権は嫌いだ」と考えた時点で取り締まりの対象となるとなるのです。

 つまり、「安倍政権は嫌いだ」という内心を認められていなければ、『表現の自由』があったとしても「安倍政権は嫌いだ」という表現をする前の段階で取り締まりが行われ、表現することができないという事態が発生することとなります。

 「思想を取り締まる」という発想そのものが批判されるべきであり、リベラル派として青地氏は絶対に受け入れられないものなのです。このような人物を公認候補とした民進党の姿勢も厳しい批判にさらされるべきものと言えるはずです。

 

 『内心』を取り締まった上で認められた『表現の自由』は “ハリボテ” と同じです。なぜなら、「青地まみの主張は認められない」と『内心』で思ったから、「記事する」という形で『表現』したからです。

 「青地まみの主張は認められない」と『内心』で思えないなら、その考えを『表現』することはできなくなります。これがどれだけ危険性の高い考えであるかを誰もが知っておく必要があるのではないでしょうか。