民進党が復活するには谷垣禎一氏(自民党)のような議員が代表に就任することが必須
民進党・蓮舫代表が代表を辞任することを表明したと NHK が伝えています。
二重国籍疑惑に対する説明が二転三転し、野党第一党としての政策も出せず、反対や揚げ足取りに終始していたのですから党勢が低迷することは当たり前です。政権担当能力があることを示せなかったのですから、代表の辞任は止む無しと言えるでしょう。
民進党の蓮舫代表は記者会見で、「より強い民進党を新たな執行部に率いてもらうのが最善の策だと判断した」と述べ代表を辞任する考えを明らかにしたうえで、速やかにみずからの後任を選ぶ代表選挙を実施するよう求めました。
この中で、民進党の蓮舫代表は「党の代表をひく決断をした。どうすれば遠心力を求心力に変えられるのか考えた結果、いったんひいて、より強い民進党を新たな執行部に率いてもらうのが最善の策だと判断した」と述べ、代表を辞任する考えを明らかにしました。
民進党の現行路線は安倍政権の強力な応援団でした。政策論議を行わず、国会ですることは “言いがかり” ばかり。おまけに代表は二重国籍疑惑の説明から逃げ回っている。
政党別支持率でも民進党は凋落に歯止めがかからず、「政権担当能力に欠ける」と有権者から判断されていたのです。安倍政権の支持率を下げるための鉄砲玉として利用されたにすぎず、その目的を果たしたのでお役御免になったという程度だと言えるでしょう。
1:“安倍1強” を作ったのは野党を甘やかしたマスコミ自身である
マスコミが “安倍1強” と表現していますが、安倍政権や自民党ばかりを攻撃対象にしてきたのですから当然です。
与党・自民党は法に抵触していない行為であっても、マスコミから “言いかがり” を受け続けています。しかし、その一方で野党は違法行為であっても、マスコミから “目こぼし” をしてもらっている立場にあります。
これでは野党は “ぬるま湯体質” が染み付き、政権担当能力が身につかないのです。昔なら、それでも誤魔化し切れたでしょう。しかし、現在はネット上で誰でも情報が発信されるため、不祥事を隠し通すことは極めて難しくなっているのです。
議員としての職務や資格に問題があるなら、与野党に関係なく同じ基準で批判しなければなりません。蓮舫氏のような違法行為を見逃すような甘やかしは一般社会で働く人の嫌悪感を呼び起こす行為であることを自覚しなければならないのです。
2:民進党の再生には谷垣氏のような議員が代表に就任することが必須
民進党が復活するかですが、代表に誰が就任するか次第でしょう。谷垣禎一氏(自民党)のような議員が代表となり、党を運営することができれば、“受け皿” となることは可能です。
そのために必須となるのは「民進党が政党として目指す政治的な方向性を定義し、それに賛同する議員たちで再出発すること」です。
共産党と接近した時点で自民党の受け皿にはなり得ないのです。“民共路線” の継続を訴える勢力がいるのであれば、分党という形で袂を分かつことが必須です。これが大前提と言えるでしょう。
3:国会論戦ができない政治家を党の役職から外す
質疑の内容が評価されている民進党の国会議員はほとんどいないと言えるでしょう。なぜなら、“追求” という表面上の姿勢だけがマスコミに評価され、肝心の中身がないからです。
根拠のない自らの憶測を国会論戦で披露し、マスコミがその “追求姿勢” を褒め称える。これほどの茶番はありません。これが民進党が嫌われる大きな理由の1つなのです。
活動家なら、そのようなパフォーマンスに終始しても良いでしょう。しかし、国政政党の政治家としては明らかに論外です。
安倍政権の政権運営が100点満点と思っている人は一部に限られるはずです。改善点があることは明らかであり、より効果的で具体的な経済政策を打ち出し、政権側に採用されるだけでも有権者に「自分たちは経済面で安倍政権以上の恩恵をもたらすことができる」とアピールできるのです。
こうした地道な努力を怠り、マスコミから過保護に扱われ、ぬるま湯に浸かっている限り、党勢が復調するきっかけは生まれないでしょう。
『中道』と主張するのであれば、極左活動家路線との親和性が高すぎる議員を切らなければなりません。有言実行できるかが試金石として見られていると言えるのではないでしょうか。