多くのデマを流してきた朝日新聞、社説で「偏見と善意の落とし穴」と上から目線で顰蹙を買う

 朝日新聞が9月1日付の社説で「震災とデマ」というタイトルで偏見と善意が落とし穴になっていると主張しています。

 この社説で特筆すべき点は朝日新聞が震災時に流したデマのことに一切ふれず、ネット上のデマのみを批判していることです。また、「在日はデマの被害者」との一方的な “偏見” に基づく内容になっていることも大きな問題点です。

 

 多くのデマは「真実の仮面」をかぶって現れ、必ずしも悪意によって広がるのではないことを知っておきたい。

 LINEやツイッターなどSNSが発達し、だれもが情報を発信する手立てをもった。

 治安の悪化や買い占めなどの話を耳にした。内容は不確かかも。でも万が一のこともある。みんなで共有しておこうーー。そんな「善意」や「正義感」もデマ拡散の原因になりうる。

 防ぐ特効薬はない。

 正確な情報で正していくしかないが、ある考えが一度植えつけられ、偏見の「鋳型」ができてしまうと、後から本当のことを示されても容易に受け入れられない。それも人間の特性で、米大統領選ではフェイクニュースが広がり続けた。

 だからこそ、日ごろ知識を蓄え、デマの特徴や過去の例を知り、早めに誤りの芽を摘むことが大切だ。SNSを賢く使いこなす能力も求められよう。

 

 この内容を鵜呑みにするようではデマに騙される結果となるでしょう。なぜなら、都合の悪いことが意図的に隠された “角度の付いた” 主張になっているからです。

 少なくとも、以下のように修正・加筆されているべきと言えるはずです。

 

1:朝日新聞が社説に掲載すべき内容

 多くのデマは「真実の仮面」をかぶって現れ、必ずしもネット上だけの存在ではないことを知っておきたい。

 LINEやツイッターなどSNSが発達し、だれもが情報を発信する手立てをもった。それにより、新聞記事の中にも「真実の仮面」をかぶったデマが多数存在していることが浮き彫りとなった

 治安の悪化や買い占めなどの話を耳にした。内容は不確かかも。でも新聞やテレビが報じている。共有して問題ないだろうーー。そんな「思い込み」や「善意」もデマ拡散の原因になりうる。

 防ぐ特効薬はない。

 メディアが正確な情報を伝えれば良いのだが、それを期待することは難しい。最初から「偏見の鋳型」に当てはめた報道をするマスコミは、後から本当のことを示されても絶対に受け入れようとはしない。これはマスコミの特性で、森友・加計学園騒動でも明らかなことだ。

 だからこそ、日ごろ知識を蓄え、デマの特徴や過去の例を知り、早めに誤りの芽を摘むことが大切だ。SNSを賢く使いこなす能力も求められよう。

 

2:朝日新聞のデマ報道は数多く存在する

 デマを流すことで朝日新聞より右に出る者はいないでしょう。震災関連では『吉田調書』や『プロメテウスの罠』という形で数々のデマを流してきた経緯があるからです。

 「ネット上にはデマが溢れている」と主張する前に、自らが報じた誤報・捏造の責任をとらなければなりません。また、慰安婦報道を現在も放置し続け、日韓関係を破壊した行為についても同じです。

 対立を煽る記事を書き、そのネタがデマであることが知れ渡ると新たなネタに飛びつく朝日新聞の姿勢は報道機関を名乗るに値しないものです。

 

3:「マイノリティー側は嘘を付かない」という偏見で批判を展開する朝日新聞

 朝日新聞のデマに対する認識が根本的に間違っている理由は「マイノリティー側の人間は嘘を付かない」と決めつけていることです。

 これが目を曇らせる原因となっています。例えば、一部の在日は「日本に強制連行された」と主張していますが、これはデマです。

 戦時中に徴用されたのは300人未満で、戦後は帰国事業も行われています。ほとんどは朝鮮戦争などを理由に日本に密入国した朝鮮人の子孫であり、「強制連行された」との主張はデマなのです。

 また、「大きな地震が来れば、日本人が殺しにくる」などとの主張を取り上げていますが、これこそ根拠のない流言蜚語の典型例です。なぜ、一部の在日やその賛同者が主張するデマに批判の声をあげないのでしょうか。

 “マイノリティー” の立場であれば、何をやっても免責されるということは対立の火種となることは明らかです。メディアがマイノリティーと見なした界隈に「君たちは何をやってもOK」という援護射撃を行う訳ですから、“割を食う側” に立たされた人々が憎悪を溜め込む結果となるのです。

 

 メディアが扇情的なタイトルで事件・事故を大げさに伝えれば、大衆を容易に煽動できるでしょう。「怪しい」、「無実だと自分で証明しろ」と森友学園や加計学園の件で、疑惑の根拠を一切示さなくても多くの大衆に安倍政権への疑念を植え付けることができたからです。

 デマが流れているのはネットだけではありません。新聞やテレビが報じた内容にもデマが意図的に流されているケースが多数存在し、それがネットで根拠付きで指摘されているという事実も覚えておいて損はないと言えるのではないでしょうか。