米山新潟県知事から排外主義的差別発言を受けた石平氏は「大阪市ヘイトスピーチ審査会」に救済を求めてはどうか

 米山隆一・新潟県知事が排外主義的ツイートを行っています。明らかな差別発言であり、差別に反対するマスコミは責任を追求することでしょう。

 もし、米山新潟県知事の発言を問題視しないのであれば、反差別に取り組んでいるのではなく、“左翼の利権” を守りたいだけと断言できるほどのものだからです。

 

1:米山新潟県知事のツイート

 米山新潟県知事が行ったツイートは以下のものです。

画像:米山新潟県知事のツイート1

 官房長官の記者会見で自説を主張することで左派界隈から称賛されている東京新聞の望月記者の姿勢を高く評価し、望月記者を批判した石平氏を「祖国を離れ、(安全な日本で)日本人向けに中国政府を批判しているにすぎない」とツイートしたのです。

 しかも、石平氏のことを吐き気を催すほど醜態とも書いています。これは言い逃れできるレベルの失言ではないのです。

 

 

2:日本人である石平氏を「日本人とは認めない」と発言したも同然

 まず、石平氏は日本人です。厳密に述べると、中国で生まれ、2007年に帰化しています。手続きに従い、日本国籍を取得しているのですから、日本人のカテゴリに属している男性です。

 つまり、「日本人男性が日本人に向け、中国政府批判を展開している」ということになります。

 ところが、米山新潟県知事は「望月記者は自国政府(=日本政府)と対峙している」と述べ、石平氏に対しては「中国政府と直接対峙することなく日本人向けに中国政府批判を展開しているに過ぎない」と述べ、中国政府と結びつけているのです。

 つまり、日本人である石平氏にとっての自国政府は日本政府ではなく、中国政府と述べているのです。これは典型的な排外主義の思想です。日本に帰化した人物を日本人として認めない訳ですから、明らかな差別と言えるでしょう。

 

3:排外主義だと批判されたら、「米山新潟県知事の主張だ」と反論しよう

 「排外主義だ」と批判された米山新潟県知事は以下のような苦しい論点そらしを行っています。

画像:米山新潟県知事のツイート2

 要するに、米山新潟県知事は「石平氏は中国籍のまま、中国政府を正面から批判しろ」と言い出したのです。しかし、石平氏は帰化する2007年までは中国籍でしたので、命がけで批判をしていたと言えるでしょう。

 それに、独裁国家と対峙すれば、“安全な外国” というものは存在しません。キム・ジョンナム(金正男)氏が “安全な外国” であるはずのマレーシアで殺害されているのです。あまりに雑な批判はすべきではありません。

 また、「自国政府の批判を外国ですることは卑怯」と米山新潟県知事は批判しているのですから、政治難民や政治亡命者に対しても同様に “厳しい態度” を採ってくれることでしょう。ロヒンギャやクルドの件でデモ活動が日本でも行われていますが、これに断固反対の姿勢を示してくれるはずです。

 もし、排外主義者と誰かから批判されたとしても、「新潟県知事の主張に賛同しているだけだ」と言えば良いのですから、本物の差別・排外主義者が喜ぶことになるでしょう。

 

4:石平氏は「大阪市ヘイトスピーチ審査会」に申し立てを行うべきだ

 石平氏はツイッターのプロフィールに “大阪おっさん” と記載しているのですから、『大阪市ヘイトスピーチ審査会』に人権救済の申し立てを行うべきでしょう。

 石平氏が大阪市民であるかは分かりませんが、大阪市内に勤務・通学する場合でも救済される対象内ですので申請資格は有していると思われます。「新潟県知事の米山隆一氏からヘイトスピーチを受けた」として訴えるべきです。

 保守系の言論が目立つという理由でヘイトスピーチや罵詈雑言が許されるのであれば、反差別を掲げるマスコミのメッキが剝がれることになります。マスコミは本当に差別反対なのか、保守派に差別主義者とレッテルを貼って攻撃したいだけなのかを見分けるリトマス紙になるでしょう。

 できることなら、石平氏には『大阪市ヘイトスピーチ審査会』に米山新潟県知事から受けた発言がヘイトスピーチだと訴えて欲しいところです。審査の結果を世間にアピールできますので、大阪市にとっても悪い話ではないと言えるのではないでしょうか。