水原希子が批判される理由は「私は日本人じゃない」と人種差別にすり替えようとしたから

 女優の水原希子が出演するサントリー・プレミアムモルツの CM に「日本人を使え」との抗議が寄せられているとツイートが寄せられていると朝日新聞系列のハフィントンポストが報じています。

 批判を「人種差別だ」とハフィントンポストなど左派は非難していますが、問題の発端となった出来事が意図的に隠蔽されている事実があることは指摘しておく必要があると言えるでしょう。

 

1:発端は水原希子が “ある投稿” を「いいね」したこと

 水原希子が反感を買う原因になったのはインスタグラム上で “ある投稿” を「いいね」したからです。それは次の投稿です。

画像:F***, 天安門&水原希子のいいね!

 天安門に中指を立てた人物の投稿に賛同したのです。本人の思想・信条や政治的な価値観に依存するため、日本(または日本人)から批判の声があがることはありませんでした。

 しかし、中国ではそうは問屋が卸しません。中国のネット上に水原希子の行った振る舞いが拡散し、炎上することとなったのです。

 

 

2:中国からの批判に「私は日本人ではない」と弁解し、差別の被害者になりすます

 「天安門に中指を立てた写真に賛同したこと」に怒る中国人は水原希子のことをリサーチ。靖国神社に参拝歴があることなどを見つけ、(朝日新聞がせっせと啓蒙してきた成果が実り、)「軍国主義の日本人女優」との批判も加わって、大炎上となりました。

 この炎上に対し、水原希子は「自分は韓国系アメリカ人、日本人ではない」と弁解し、人種差別の被害者というスタンスで逃げ切ろうとしたのです。当然、日本と中国の両方で反感を買うことにつながります。

 「天安門に中指を立てた写真に賛同したこと」が原因であり、これは「日本人ではない」ことは弁解の理由にはなりません。ましてや韓国系アメリカ人なのですから、中指を立てることはタブー中のタブーです。

 “自らの行い” に対する批判が寄せられているのですから、人種・国籍は関係のない要素です。「自分の価値観だ」と開き直るか、「政治的なメッセージが含まれていることに気づかなかった」など自らの思想に基づく判断で行ったと認めた上で謝罪・弁解すべきだったと言えるでしょう。

 

3:「私は日本人ではない」と自らが撒いたヘイトの種を放置して逃げた水原希子

 『水原希子』という芸名で知られていますが、本名はオードリー・キコ・ダニエル(Audrie Kiko Daniel)だと中国向けの謝罪動画の中で明かしています。

 その中で韓国系アメリカ人であることも述べ、他文化を尊重する考えを持っているとも述べています。本当にそのような考えを持っているなら、「天安門に中指を立てた写真に賛同したことは “他文化を尊重する” という自分の考えに反する行為だった」と認めれば、問題は終わったはずです。

 しかし、自らの行為が招いた「中国人の日本に対する怒り」を沈めるために動かず、保身に走るためのコメントを発し、「私は日本人ではない」と逃げたのです。

 韓国系アメリカ人が『日本人女優』と中国で誤認された状態で中国人の怒りを買い、原因を作った本人は「私は日本人ではない」と逃げたのですから、日本人の中で水原希子に反感を持つ人が増えたのは当然の結末と言えるでしょう。

 

4:水原希子の行為は “文化の盗用” という差別である

 水原希子の起こした問題は “文化の盗用” という点でも指摘する必要があるでしょう。水原希子は韓国系アメリカ人であり、「アメリカ人が日本企業の文化を盗用している」という差別問題になり得る行為なのです。

 “差別” に敏感な左派界隈がその事実を指摘していないことはなぜなのでしょうか。

 アメリカでは娘のために誕生日パーティーをした母親や、舞妓の衣装を身にまとったカーリー・クロスが炎上しています。「日本人ではないのに」、「なぜ、日本人を起用しないのか」ということが批判の理由です。

 これらの炎上が起きた際、批判された側である母親やカーリー・クロスの擁護していなければ、水原希子を擁護することは論理的に矛盾します。左派の面々はアメリカで「文化の盗用」という理由で差別問題が騒がれていた時に行動を起こしていたのでしょうか。それを思い返した上で、今回の水原希子に対する批判と向き合う必要があるのです。

 

 どういうスタンスを採るかは個人の自由です。そのスタンスが不透明であったり、二転三転するようでは批判を招く要因になるでしょう。

 水原希子が批判を招く原因は彼女が過去に行った自らの言動に対する責任を取ることができていないからです。そのことを隠した上で、「水原希子は差別の被害者」と誤魔化すマスコミは “差別の加害者” として厳しく批判されるべきと言えるのではないでしょうか。