テレビ朝日、共産党まで “自由主義” の「リベラル」に分類して左翼のイメージアップを図る

 テレビ朝日が立憲民主党や日本共産党を「リベラル」に位置付けたニュースを流しています。

 これは “すり替え” と呼ぶべき悪質なニュースと呼べるでしょう。なぜなら、共産党はリベラルではないからです。単に、革新と呼ばれた左翼や左派のイメージが悪化したため、リベラルと呼ぶことでイメージアップを図りたいことが見え見えだからです。

 

■ テレビ朝日が報じた内容

 テレビ朝日は「「立憲民主党」結成で衆議院選挙 “三つ巴” に」と題し、その中で次のように報じています。

画像:テレビ朝日が報じた内容

 

 「立憲民主党とそれに連携する共産党、社民党などリベラル勢力」という大きく分けて3つの勢力で争われることになります。

 

■ 事実と異なる内容

 事実と異なる点は共産党までリベラル勢力と位置付けていることです。

 リベラルには「自由主義」の意味があり、それが転じて「進歩的な政治姿勢」という意味でも使われています。しかし、共産党は共産主義を掲げる政党であり、社民党は社会主義です。これらの政党をリベラルと呼ぶことは間違いでしょう。

 共産党も社民党は “革新” の立ち位置であり、左翼・左派の政党です。特に共産党は “自由” とは真逆の立場なのです。

 ごく一部の指導者が権力を独占する共産党政権を「リベラル勢力の一角」と位置付けていることは大きな間違いです。

 

 左翼や左派のイメージが悪くなったことを受け、自分たちを「リベラル」と自称し、イメージを刷新しようと画策しているに過ぎません。

 政府が提示した法案にすべて反対することを “リベラル” と考えているなら、致命的な間違いと言えるでしょう。自分たちが掲げる政策を主張していないのですから、リベラルとは到底呼ぶことができない団体なのです。

 革新思想を持つ政治家が「リベラル」の看板に架け替えることをマスコミが積極的に宣伝しているに過ぎないと言えるのではないでしょうか。