GoHoo (日本報道検証機構)が「朝日新聞の主張」を擁護する立場に路線変更し、フェイクニュースを流す

 朝日新聞の坪井ゆづる論説委員が日本記者クラブで行われた党首討論で安倍首相から「加戸(守行・前愛媛県知事)氏の報道をほとんどしていない」と批判され、大恥をかきました。

 これに対し、GoHoo (日本報道検証機構)が “ファクトチェック” を名乗り、「朝日新聞擁護」の記事を書いていることが明るみに出ました。GoHoo は『朝日新聞の御用組織』に成り下がったと言えるでしょう。

 

■ GoHoo (日本報道検証機構)が報じた内容

 GoHoo で “ファクトチェック” を行っているのは楊井人文氏です。彼が行った検証で問題となるのは「チェックの手法」と言えるでしょう。

 日本報道検証機構は、加戸氏らの国会(閉会中審査)での証言を、朝日を含む全国4紙がどう報じたかを独自に検証。前川氏の証言の扱いも調べた。その結果、以下の事実が明らかになった。

 なお、ここでは、朝日を含む各紙の加計問題報道の扱い方の是非は問わず、報道内容にも踏み込まない。

 なぜなら、党首討論で安倍首相が問題視した内容を「完全に無視する」と宣言したに等しいチェック方法を行っているからです。

 

■ GoHoo が行った “ファクトチェック” の問題

1:「アリバイ作りでしかない」と批判した安倍首相

 党首討論で安倍首相と朝日新聞の坪井ゆづる論説委員のやりとり(概要)は以下のとおりです。

  • 安倍首相:朝日新聞は八田氏や加戸氏の証言を報道をしていない
  • 坪井論説委員:してます
  • 安倍首相:批判があったから投書欄などで載せたが、ほんのちょっと。アリバイ作りでしかない。胸を張って報道していると言えるのか?
  • 坪井論説委員:言える
  • 安倍首相:国民のみなさん、ファクトチェックを

 このやりとりを知っていれば、問われているは「朝日新聞がアリバイ作りではなく、きちんと八田氏や加戸氏の証言を “一般記事” として報じていたか」となるのです。

 つまり、「加計問題報道の扱い方の是非は問わず、報道内容にも踏み込まない」と宣言した GoHoo のファクトチェックには何の価値もないのです。

 

2:「メディアのファクトチェック」をせず、「安倍首相の発言に対するファクトチェック」を行い、朝日新聞の肩を持った GoHoo

 「偏向報道がなかったのか」を確認ことをせず、「安倍首相の発言に対するファクトチェック」を GoHoo は行ったのです。そのやり口は以下のものです。

  1. 安倍首相は「朝日新聞は八田氏や加戸氏の証言を報道をしていない」と発言した
  2. 朝日新聞は八田氏や加戸氏の証言を報じている
  3. 安倍首相の発言は『フェイク(嘘)』と認定

 実際は「アリバイ作り程度にしか報じていない」と述べているにもかかわらず、その部分は切り取り、批判する側が都合の良い部分だけを抜き出した上で批判しているのです。

 この行為は非常に悪質であり、その片棒を担ぐ GoHoo も同罪と言えるでしょう。

 

3:朝日新聞が報じた加戸氏証言を GoHoo は紙面で確認しなければならない

 “朝日新聞にゴマをする路線” に変更した GoHoo が紙面や記事の内容を確認しない理由は「朝日新聞の主張を擁護できなくなるから」です。ネットで指摘されているように一目瞭然だからです。

画像:朝日新聞が報じた紙面

 ピンクで色付けられた前川氏の発言は見出しで2本、分量もかなり多く割かれた内容となっています。一方、加戸氏の発言は見出しで1本、分量では前川氏の 1/4 程度と言えるでしょう。

 これで「朝日新聞はアリバイ作りではなく、きちんと八田氏や加戸氏の証言を “一般記事” として報じていた」と結論づけることができるでしょうか。しかも、朝日新聞の主張にとって都合の悪い青山議員(自民党)からの質疑は完全に抜け落ちている有様です。

 

 朝日新聞の肩を持ち始めた GoHoo は左派系メディアに対するチェックが甘くなるでしょう。BPO のように “肩入れ” が問題になるはずです。GoHoo が報じる内容もファクトチェックの対象にする必要が生じたと言えるのではないでしょうか。