「タクシーに一緒に乗車したことが合意の根拠」と主張する立憲民主党・初鹿明博議員をフェミニストは容認するのか

 『週刊文春』の2017年11月9日号に強制わいせつ疑惑を報じられた立憲民主党の初鹿明博議員が文春の取材に対し、「タクシーに一緒に乗車したから、合意があった」と主張していると産経新聞が報じています。

 さすがに、この主張は無理があると言えるでしょう。しかも、メディアなどに “フェミニスト” として登場する人物や界隈がこの件に対するコメント発しない時点で致命的と言えるはずです。

 

1:文春の報じた内容

 文春に「無言のままズボンのチャックを下ろし、被害女性の顔を引き寄せた」と報じられ、記者にセクハラの追求を受けた際、初鹿議員は以下のように受け答えしているのです。

画像:週刊文春が報じた内容

ーー それはセクハラでは?
「わかんない、合意があったら、合意があったら別に」

ーー 何が合意なんですか?
「いや、あの、タクシーに一緒に乗ったのが合意」

 「タクシーに一緒に乗車したから、性的な行為も合意している」という主張は無理があります。この初鹿議員の発言こそ、問題視しなければならないはずです。

 

 

2:発言者の政治的立ち位置で態度を変えるフェミニストほど醜い存在はない

 セクハラ行動に対する風当たりは強くなっています。これはリベラル色の強いハリウッドでも同じことです。

 しかし、日本では「発言内容」よりも「発言者の政治的立ち位置」によって、批判されるかどうかが決まるという摩訶不思議な状況となっているのです。

 都知事選に立候補した鳥越俊太郎氏は初鹿明博議員と同様にセクハラ問題が週刊誌に報じられましたが、マスコミはお構いなしで起用しています。その一方で安倍総理との距離が近いとされる TBS の元ワシントン支局長の男性はバッシングを受けている状況です。

 「タクシーに乗ったことが合意の根拠」という初鹿明博議員の主張を認めるのであれば、一部のリベラル界隈が担いでいる伊藤詩織氏は合意していたということになります。

 フェミニストであるなら、鳥越俊太郎氏や初鹿明博議員の行為も厳しく批判しなければなりません。それをせず、元 TBS ワシントン支局長の男性だけを批判するのは『女性』を理由に安倍政権を批判したいだけの活動家と見抜かれることになるでしょう。

 

 違法行為や不適切な行為に対する批判は政治的な立ち位置に関係なく行わなければなりません。それができないのであれば、公平・中立を掲げる資格はないのです。

 自陣営の問題点を批判し、自己改善できないようではリベラル・左派陣営が支持されることはないと自覚する必要があるのではないでしょうか。