立憲民主党・川内議員は「総理を犯罪者呼ばわりした議員」を懲罰動議にかけず、足立議員だけを懲罰対象とする理由を説明すべき

 「福山議員(立憲民主党)と玉木議員(希望の党)を国会での質問中に犯罪者呼ばわりした足立康史議員(日本維新の会)を懲罰動議にかける」と立憲民主党の川内博史議員が息巻いていると NHK が報じています。

 もし、川内議員が足立議員に対する懲罰動議を出すのであれば、安倍主張を犯罪者呼ばわりした野党議員も懲罰の対象としなければなりません。そうしなければ、ダブルスタンダートになるからです。

 

 足立康史衆議院議員は15日の衆議院文部科学委員会で、加計学園をめぐる問題に関連して「立憲民主党の福山幹事長と希望の党の玉木代表は、獣医師会側から献金をもらっている。献金をもらって、仮に、請託を受けて、あっせんし、国会質問をしていれば、すなわち犯罪者で、私は犯罪者だと思っている」などと述べました。

 (中略)

 これに対し、衆議院文部科学委員会の野党側の筆頭理事を務める立憲民主党の川内博史衆議院議員は、記者団に対し「国会議員は、国会の品位や名誉を傷つけてはならないという規則がある。党の国会対策委員会と相談するが、懲罰動議を出すことになるのではないか」と述べ、懲罰動議の提出も含めて検討する考えを示しました。

 

 

1:国会の品位や名誉を傷つける行為をした身内の野党議員を懲罰動議の対象にできるのか

 野党の筆頭理事を務める川内博史議員(立憲民主党)は「国会議員は国会の品位や名誉を傷つけてはならない」という規則があると懲罰動議を出す理由を述べています。

 この理由は最もと言えるでしょう。しかし、国会の品位や名誉を傷つける行為は川内議員の身内である野党の国会議員もしていることなのです。

 例えば、森友や加計学園の “疑惑” では野党議員は安倍首相を犯罪者呼ばわりしています。証拠を提示することもなく、自らの憶測だけで総理の品位や名誉を傷つけてきたのです。

 「憶測に基づき、総理の品位・名誉を傷つけることはOK」、「憶測に基づき、野党議員の品位・名誉を傷つけることはNG」というスタンスは完全にダブルスタンダートと言えるでしょう。

 

2:福山議員(立憲民主党)と玉木議員(希望の党)は獣医師会から献金を受け取っている

 足立議員から批判された福山哲郎議員と玉木雄一郎議員は共に獣医師会からの献金を受け取っています。

 両議員はともに「獣医学部の新設に反対」しており、この行動は『受託収賄』の疑いを抱かせるものです。したがって、「犯罪者」呼ばわりされても文句は言えない立場にあります。

 なぜなら、野党議員は安倍首相を「犯罪者」呼ばわりしてきたのです。安倍首相は森友学園からも加計学園からも金銭を受け取っていません

 にもかかわらず、「犯罪者」呼ばわりしてきた野党議員がいるのです。“忖度” があったなどと擁護する声もあるでしょうが、その主張をすると献金という形で金銭を受け取っている福山議員と玉木議員は『真っ黒な犯罪者』となるのです。

 したがって、足立康史議員(日本維新の会)だけを懲罰動議にかけることは矛盾点をさらけ出すことになってしまうのです。

 

 立憲民主党の川内博史議員は「総理を憶測でバッシングした野党の国会議員は、国会の品位や名誉を傷つけていない」ということを説明すべきでしょう。

 それができなければ、足立議員を懲罰動議にかけることは不適切です。川内議員は「国会質疑をすべて “加計” に使っても良い」などとメディアに語っていましたが、経済政策・安保・社会福祉などと国会で議論すべき重要テーマは多数存在するのです。

 重要なテーマで議論する能力が欠如しているから、森友や加計の “疑惑” を騒ごうとするのでしょう。同じネタを繰り返すほど時間の無駄使いはありません。態度を改める必要があるのは野党第1党で騒ぎ続けている元・民進党の面々だと言えるのではないでしょうか。