星浩氏、TBS NEWS 23 で「政権が変われば、国際合意は破棄される」と虚偽の内容を述べる

 1月9日に TBS 系列で放送された『NEWS 23』の番組内で星浩氏が慰安婦合意を事実上破棄した韓国政府の肩を持つ発言をしています。違法行為を容認する発言であり、問題と言えるでしょう。

画像:星浩氏の発言に対するファクトチェック

 

■ 星浩氏が『NEWS 23』で発言した内容

 元・朝日新聞の記者で現在は TBS の『NEWS 23』でキャスターを務める星浩氏が韓国ムン・ジェイン政権が慰安婦合意の不履行を宣言したに等しい行為に対し、1月9日に放送された番組で次のようにコメントしました。

  • 日本も韓国も民主主義国家で選挙で政権交代がある
  • 政権交代によって国際合意が見直されることは良くある
  • TPP もそれと同じ
  • ムン大統領の立場や韓国の事情に耳を傾けるべき

 『政権交代』が “ジョーカー” として機能すると考えていることが根本的な誤りと言えるでしょう。

 星氏の主張は無法が蔓延ることを推奨していることと同じです。TBS は「社長が交代した」という理由で契約を一方的に破棄しても問題ないと考えているのでしょうか。

 

 

■ 事実

1:合意事項を変更するには「新しい合意」が必須

 政権交代によって合意が見直されることはあります。しかし、当事国同士が『新しい合意内容』で「現行の合意事項を上書きする」こと以外は違法です。

 今回、韓国は自国の一方的な都合で「合意は不十分」などと難癖を付けました。

 韓国は国内的な事情で一方的に “合意の履行義務” を放棄する行為に出たのです。日本政府は韓国政府の行為を容認していませんし、見直し要求に応じる必要も義務もありません。

 手続きを完全に無視した一方的な行為に配慮する必要性はゼロなのです。

 

2:TPP は発効前であり、「最終的かつ不可逆的」との文言もない

 星氏は「韓国が慰安婦合意を見直したのはアメリカが TPP を見直したのと同じ」と主張したいのでしょう。残念ですが、状況は全く別物です。

  • 慰安婦合意
    • 最終的かつ不可逆的に解決を確認
  • TPP
    • 自由貿易協定の内容が定まり、加盟国が個別に批准

 TPP は交渉参加国が個別に国内議会で批准する必要がある状態でした。アメリカではドナルド・トランプ氏が「TPP 反対」を掲げて大統領選挙に勝利し、大統領令という形で批准を拒否したのです。

 一方の慰安婦合意は「最終的かつ不可逆的に問題の解決を確認」しているのです。ムン・ジェイン政権のしていることは “問題の蒸し返し” であり、合意内容を反故にするものと言えるでしょう。

 

 慰安婦問題に解決策など存在しません。韓国が日本を滅ぼすまで、難癖を付け続けることでしょう。「韓国との未来志向」など絵に描いた餅なのです。その自覚を持ち、両国関係をマージするという認識で外交をする必要があると言えるのではないでしょうか。