共同通信、「不法滞在の外国人」を「非正規滞在外国人」と称して違法性を薄れさせるイメージ戦略を展開する

 共同通信によりますと、入管に拘束・収容された外国人の子供が児童相談所に保護される事例が急増しているとのことです。

 ただ、この記事には大きな問題があります。「違法滞在」を「非正規滞在」と誤魔化している上、“強制退去を拒む外国人” の不法滞在を助長する内容だと言わざるを得ないでしょう。

 

 子どものいる非正規滞在外国人を入管当局が拘束、施設に収容する際、子どもを親から分離し児童相談所に保護を依頼したケースが2017年に急増、引き離された子どもは全国で28人に上り前年の7倍になったことが12日分かった。法務省が野党議員に開示した資料を共同通信が入手した。

 入管施設は現在、子どもを受け入れない。入管当局は、親子別離による子どもの精神的負担を考慮し、子を持つ外国人は原則、拘束せず退去強制手続きを進めてきた。近年の非正規滞在者対策の厳格化で配慮が揺らいだ可能性がある。

 

入管に収容される外国人は「不法滞在で退去命令が出ている事例」がほとんど

 まず、入国管理庁に収容されるのは「日本の在留資格を持たない外国人」です。密入国や滞在資格の失効などで不法滞在となった人物が退去に応じない場合、入管当局に拘束・収容されるのです。

 子供を持つ外国人の場合は「拘束せずに強制退去」の手続きが一般的です。これは「親子を引き離すことを避ける」という配慮が根底にあるからです。

 しかし、「祖国に帰りたくない」という外国人違法滞在者が現れると、入管は当該者を拘束・収容するしか選択肢がなくなります。

 ところが、入管は外国人違法滞在者の子供の収容を受け入れていません。その結果、入管から児童相談所に “外国人違法滞在者の子供の保護” を依頼するケースが増えるのです。

 「子供の引き離し」を懸念する前に「違法滞在をする外国人」を問題視しなければならないと言わざるを得ないでしょう。

 

「子供を持つ外国人は違法滞在という犯罪行為から免罪される」との “特権” を与えてはならない

 外国人の不法滞在問題に対し、人権派は「強制退去は可哀想」や「親と子供が引き離されるのは可哀想」などと情に訴えています。

 不法滞在という違法行為をしたにもかかわらず、「子供がいる」との理由で行政処分の失効が停止されることは問題でしょう。なぜなら、明らかな特権だからです。

 「親子が引き離されることが問題」と主張するなら、子供を持つ刑務所に収監中の人物も同様に扱うことを要求しなければなりません。しかし、そのような主張は全くと言って良いほど聞こえて来ないのです。

 なぜ、日本に滞在する資格を有さない外国人だけに特別対応を与えることを要求するのでしょうか。違法滞在者が街中を堂々を闊歩できる方が問題でしょう。ルールを守っていない外国人が野放しになっている現状は是正しなければならないと言えるでしょう。

 

子供がいる違法滞在中の外国人は「速やかに強制退去」を徹底すべき

 日本の滞在資格を持たない外国人が子供を “アンカー・ベイビー” として利用できることは「悪しき前例」です。

 入国管理が機能しなくなるのですから、例外を設けること自体が問題なのです。「子供がいるから特別滞在許可が出る」との『前例』ができれば、違法滞在者にとっては “合法的な滞在資格” が新たにできることを意味しています。

 法を破っても免罪される外国人がいることになのですから、不法滞在が助長される結果を招くだけでしょう。しかも、「非正規滞在外国人」として違法性を薄れさせるためにマスコミがキャンペーンを展開しているのです。

 治安をどれだけ悪化させても責任を負わない立場のマスコミや人権派の主張を聞き入れるメリットはほとんどなく、デメリットばかりだと言えるでしょう。正直者が馬鹿を見る対応を行政に要求する界隈には厳しい批判を向ける必要があると言えるのではないでしょうか。