国外退去を命じられた外国人の出国拒否が原因の入管での長期収容問題に対し、河井克行法相が抜本的対策に意欲を示す

 NHK によりますと、河井法務大臣が閣議後の記者会見で入管施設に長期収容されている外国人の問題に対し、法整備を含めた抜本的な対策を検討すると述べたとのことです。

 6ヶ月以上の長期収容となっている外国人は「国外退去を命じられた当人が出国を拒んでいること」が大きな理由です。判決に従わない外国人を「人道的」との理由で日本が養い続ける理由はない訳ですから、厳しい措置を採るのは当然と言えるでしょう。

 

 国外退去を命じられた外国人が出国を拒んで、施設に長期間収容されている問題について、河井法務大臣は、収容の長期化を防ぐための必要な法整備も含めて、新たに設置される専門部会で根本的な対策が検討されるという見通しを示しました。

 (中略)

 河井法務大臣は、閣議のあとの記者会見で、6か月以上の長期にわたって収容されている外国人が、ことし6月時点で679人に上ると明らかにしたうえで、「長期収容は本来は、送還の促進によって解消すべきだと考えているので望ましくない。とにかく一刻も早い送還を実現すべきだと強く考えている」と述べました。

 

国外退去を命じられた外国人が日本に居座り続けられることがおかしい

 外国人の長期収容問題は左派が “国外退去を命じられた外国人” に肩入れし、「解放しろ」と主張する声に行政が配慮するから拗れるのです。

  1. (不法滞在の発覚などで)当該外国人に国外退去命令が出る
  2. 当人が出国を拒んだため、入管に収容される
  3. 入管収容中も当人は出国を拒み続ける
    → 収容が長期化
  4. 左派界隈が「長期収容は非人道的」と騒ぐ

 重要なのは「入管施設に収容されている外国人は日本での滞在資格を持っていない」という点です。

 正規の滞在資格を持ち、犯罪に手を染めていない外国人が入管施設に収容されているなら大問題です。しかし、そのようなケースはありません。実際は「国外退去を命じられた外国人」が出国を拒んでいるだけです。

 滞在資格を持たない外国人が『仮釈放』という形で不法滞在が容認されることの方が問題でしょう。国外退去命令が確定した外国人はその時点で問答無用で出国手続きが取られているべき事案なのです。

 

河井法相が「長期収容問題は送還の促進によって解消すべき」と考えているなら、実行力を示すべきだ

 閣議の記者会見で、河井法相は「長期収容問題は送還の促進によって解消すべき」との考えを持っていることを言及しました。

 解決策としては常套ですが、当局に実行力が伴わなかったために “絵に描いた餅” となっている状況です。したがって、法整備を含めた抜本的解決に乗り出す行動力があるかが問われることになるでしょう。

 具体的には「国外退去命令を拒む不法滞在中の外国人に対する行政措置の執行をどう徹底するか」です。

 『国外退去命令』よりも『日本を出国したくないとの不法滞在中の外国人の意向』が優先されるのは間違いです。しかも、その外国人の生活費は日本の税金で用立てられているのですから、速やかに是正しなければなりません。

 支援者が要求する『仮釈放』は「不法滞在者を野放しにする」ことと同義ですから、選択肢にはなり得ません。真面目に生活する正直者の外国人がバカを見る現在の運用体制は見直す必要があると言えるでしょう。

 

 不法滞在で日本に居座り続けようとする外国人もそれを支援する界隈も、結局は日本の社会保障制度などに “タダ乗り” したいだけなのです。

 そのコストは大多数の日本人や正規資格で滞在中の外国人が支払うことになるのですから、当局が厳しい姿勢を採ることは当然と言えるのではないでしょうか。