河野太郎・前外相、福島・東京・ソウルの放射線量測定値を在韓日本大使館のウェブサイトで公開する韓国への “置き土産” を残す
河野太郎・前外相(現防衛相)が公式ツイッター上で「東京・福島・ソウルでの放射線の空間線量率を在韓日本大使館のホームページで掲載されるようになった」とアナウンスしています。
外務大臣の時に指示していた内容が成果物となった訳ですが、この仕事は評価されるべきものでしょう。なぜなら、放射線量を懸念する韓国の言いがかりを抑制する効果が期待できるからです。
私が外務大臣当時に指示した、東京、福島市、いわき市、ソウルの空間線量率の在韓国日本大使館のホームページへの掲載が始まりました。今後、大使館休館日等を除く毎日更新されます。韓国において日本の放射線量についての関心が高まっていることを受けての対応です。https://t.co/6MRUh0izTm
— 河野太郎 (@konotarogomame) 2019年9月24日
「東京よりもソウルの方が放射線量が高い」という現実
測定値が公表されているのは在韓日本大使館の公式ウェブサイト上です。韓国語でも公開されており、必要な情報は発信されていると言えるでしょう。
検知される数値ですが、東京は 0.03μSv/h 前後。福島県いわき市は 0.06μSv/h 前後です。数値は気象条件によって上下するため、日によって異なります。
数値が高いのは福島市の 0.13μSv/h 前後やソウルの 0.10〜1.16μSv/h ですが、これは地層による影響です。
測定される空間線量率は大地からの自然放射線も検出するため、地層の構成によって数値が大きく変わります。具体的には「花コウ岩が地表に露出している地域ほど線量が高くなる」という特徴があります。
だから、関東ローム層で花コウ岩が “覆われている” 東京で検知される空間線量が福島やソウルなどよりも低く検出されるのです。
韓国からの “理不尽な言いがかり” に対する反論の根拠を得たマスコミがどう活用するのかが注目点
日本語に堪能でない韓国人が「日本国内の放射線量に不安」を覚えるのは仕方のないことです。これは日本人が韓国語で発信された一次情報を探し出すことに苦労するのと同じです。
したがって、「公式に発信されている一次情報の存在」を日韓それぞれのマスコミが読者に対してどのように伝達するのかが今後の注目点と言えるでしょう。
なぜなら、韓国側は意図的に不安を煽り、福島県や日本に対する風評を起こそうとしています。そうした偏向記事に反論するための科学的根拠が与えられているのですから、「 “言いがかり” に対して正面から反論すること」は不可避です。
“韓国からの不安の声” だけを記事にするのでは風評の片棒を担いでいることと同じです。この状況を是正する気がないなら、読者からの信用をさらに失うことにもなり得ると言えるでしょう。
河野前外相は良い “置き土産” を残したと言える
河野前外相が外務大臣時に指示していた「東京やソウルでの空間線量率の公表」は素晴らしい置き土産となるはずです。空間線量率は誰が測定しても同じ数値が検出されるからです。
科学的根拠を提示されても騒ぎ続ける活動家に配慮する必要はありませんし、忖度したり理解を示すマスコミに対しても同様です。
マスコミが “風評と戦う側” に立てば、影響は比較的軽微なレベルで留めることができるでしょう。しかし、現状は “風評を流す側” に立って売り上げを狙うイエロー・ジャーナリズムが蔓延しているのです。
それを防ぐ意味でも風評を流すマスコミに対する批判を続ける必要があると言えるでしょう。メディア間の相互批判が機能しているとは言い難いため、読者がメディアやマスコミを批判し続けなければ損害を被ることになると言わざるを得ないのではないでしょうか。