論戦で勝てなくなると学生をそそのかし、“抗議活動” という名の暴力手段に出るは世界中の左派に見られることだ

 アメリカ大統領選で、不動産王のドナルド・トランプ氏が共和党の候補に選出される可能性が高まる中、一部で “抗議という名の実力行使” に打って出る人物が存在することが明るみに出ています。

 イリノイ州シカゴで行われる予定だったトランプ氏の集会も、大規模な抗議活動で中止せざるをえない状況となり、オハイオ州デイトンでの演説中にはトランプ氏に飛びかかろうとする人物も現れる有様でした。民主主義の根幹を揺るがしているのが左派などリベラルという事実は皮肉としか言い様がありません。

 

 トランプ氏は驚いた様子を見せた後、この男を「バーニー派」と呼んで、バーニー氏に「支持者の統制」を求めた。男は治安を乱し、パニックを引き起こした疑いで収監されている。

 シカゴでの騒ぎでは、抗議集団からサンダース氏の名前を唱える声も上がっていた。また、同氏を支持する民主党系の市民団体「ムーブオン・オルグ」は12日の声明で、集会では「学生主導の抗議行動」を手助けしたことを認めた。

 

 CNN によりますと、バーニー・サンダース氏は否定したとのことですが、この対応は当然のことでしょう。ですが、サンダース氏を支持する “市民団体” がトランプ氏の選挙活動を妨害していた事実については対処する必要があります。

 トランプ氏は白人至上主義団体である KKK の元幹部から支持を明確に否定しなかったとして、メディアからバッシングされました。

 サンダース氏に対しても、「選挙集会を妨害するような組織からの支持は拒否すべきだ」との声がメディアから上がるべきです。そういった主張もせず、「トランプの集会は抗議されて当然」と黙認することは “リベラルの死” を意味することになります。

 

 “反差別” を声高に主張する勢力ほど好戦的な姿勢を世界中で示していることは奇妙なことです。

 ドイツでは難民に反対するペギーダなどの集会に “反差別” を訴えるリベラル勢力が襲撃した事件がありますし、日本でも『カウンター』を名乗る者たちが同様の事件を起こしています。どちらにも共通することは “反差別という名を使う差別主義者” が問題を起こしていることでしょう。

 差別の被害者というカードを全面に押し出し、自分たちの主張を暴力を背景に押し通そうとしているのですから、民主主義を否定していることと同じです。

 トランプ氏をバッシングするよりも、彼の主張が気に入らないという理由で暴力に出る輩をより厳しく批判する必要があると言えるのではないでしょうか。