BBC はジミー・サビルのスキャンダルを日本語版でも報じる度胸はあるだろうか?

 イギリス BBC の調査委員会が元人気司会者のジミー・サビル氏による多数の少女などへの性的暴行について「不正を言いだしづらい風土があった」と指摘してきしたことを NHK が報じています。

 近年、慰安婦問題を再炎上させようとしている BBC ですが、自らの組織内で行われていた性犯罪を黙認し続けて来た姿勢を厳しく問われることになるでしょう。

 

 この問題は、BBCの音楽番組の司会者などとして人気を集め、5年前、84歳で死亡したジミー・サビル氏が、スタジオを訪れた観客の少女などに性的暴行を繰り返していたことが死後明らかになったもので、BBCは4年前、調査委員会を設けて調査を続けていました。

 調査委員会は25日、番組に関連した被害者は2006年までの40年余りの間に、BBCのスタッフも含め男女72人に上ることを明らかにしました。

 また、8件の被害の訴えがBBCに寄せられたものの幹部には報告されておらず、人気司会者の不正を言いだしづらい風土があり、今も人事面での冷遇などを恐れて告発を控える雰囲気が存在すると指摘しました。

 

 欧米のメディアは「アベ政権からの圧力で報道が萎縮する」と盛んに主張しています。しかし、そのような彼らの姿勢が “見せかけだけのポーズ” であることをジミー・サビル・スキャンダルが焙り出したと言えるでしょう。

 人気司会者の機嫌を損ねると自分のクビが危ういから、不正があっても言い出そうとしない。まさに “長い物には巻かれろ” というジャーナリズムとは真逆のことを平然と行っているのです。

 少なくとも、彼らにジャーナリズムを語る資格はありませんし、“正義” もありません。

 

 BBC の特派員という肩書きで慰安婦問題に火をつけようとしているルーパート・ウィングフィールド・ヘイズを始めとする日本国内で活動する外国人記者たちはこのジミー・サビルの件で BBC の姿勢を厳しく糾弾するコメントを発表することでしょう。

 なぜなら、彼らが主張する「女性の人権が明らかに侵害されていたから」です。

 それとも、白人で “サー” の称号を持つジミー・サビルの行為は無罪放免とし、彼が行った卑劣な行為を黙認するでしょうか。だとすれば、黙認した外国人記者は「白人至上主義を持つ差別主義者」と読者が攻撃しても問題ないはずです。

 批判の声を出さないジャーナリストは AP 通信の影山優理のように「私達記者は正義。がんばる」という自分たちが絶対正義の立場にあると思い込んでいる活動家と言えるでしょう。

 

 不正を指摘することもできない BBC という組織に事実に基づいた報道を求める方が酷なことかも知れません。

 「自助作用を持たない過去の栄光が忘れられないマスゴミの1つが報じる情報」として接する姿勢が適切だと言えるでしょう。彼らがセンセーショナルに報じる情報に即反応するのではなく、複数のルートから全体像を掴もうとし、1次情報源から発信されている情報がないかを探す習慣が重要になると思われます。