週刊文春に「女子大生淫行疑惑」を報じられた鳥越俊太郎氏、痛すぎる対応を連発する

 週刊文春2016年7月28日号に東京都知事選挙に立候補した鳥越俊太郎氏の女性スキャンダルが報じられています。

画像:週刊文春2016年7月28日号(広告)

 鳥越氏サイドは『選挙妨害』として、刑事告訴をすると息巻いています。しかし、自らがこれまで主張していた内容とは真逆の対応を採っていることがマイナスに働くでしょう。

 

 文春が報じた概要は以下のとおりです。

  • 2002年夏、マスコミ志望の女子大生を別荘に連れ込む
  • 「バージンだと病気と思われるよ」と言い、女子大生にキス
  • この件が問題となり、鳥越氏は大学に出禁となる
  • 被害にあった女子大生に「この件を公にすると自殺する」と脅迫

 このスクープを見た第一印象は「事実であれば、論外」というものが多かったのではないかと思われます。

 自身が教員という立場にあった大学で、教え子の立場にある生徒を別荘に連れ込んだ時点で “アカハラ” に該当します。その上で、キスなどを行ったことが事実なら、学内から追放されることは当然と言えるでしょう。

 

 ただ、記事が出たタイミングが都知事選の最中だったこともあり、鳥越氏は東京地検に刑事告訴という選択を行いました。しかし、これは鳥越氏がこれまで主張してきた内容と大きく矛盾することになります。

 『言論の自由』が脅かされていると記者会見で述べておきながら、自身の女性スキャンダルが報じられると、刑事告訴を行っているのです。「言論の自由を守れ」と主張してきたのですから、言論で堂々と迎え撃つべきです。“ジャーナリスト” という肩書きは偽物なのでしょうか。

 

 また、週刊誌が政治家の女性スキャンダルを報じる先駆けを作ったのは鳥越氏が編集長を務めていたサンデー毎日が宇野首相(当時)の不倫疑惑を報じてからのことです。それがブーメランとして自らの政治生命を絶つことになる可能性が出てきているのは皮肉なことです。

 その上、慰安婦問題で自称・慰安婦の証言を疑うことを許さず、日本政府に謝罪・賠償を求めて来たのですから、その政治姿勢と一致させなければなりません。

 “勇気ある女性” が被害の声を上げたことにたいし、疑うことはあってならないことです。そう主張し、擁護の姿勢を示していたのですから、当事者である鳥越氏は「謝罪および賠償」を速やかに行わなければなりません。なぜなら、それが鳥越氏が訴えてきた内容そのものだからです。

 

 東京都知事という公職に就くのであれば、政治家としての適正を有しているのかを有権者にチェックされます。

 日頃からジャーナリストとして、政治家に “説明責任” を求めてきたのであれば、疑惑に対して説明責任を果たすことが都知事選の有力候補である鳥越俊太郎氏には求められています。

 「女子大生と別荘に行ったが、相手からの強い希望があったから」、「セクハラに該当するような性的な発言は行っていない」、「また、脅迫行為を含め口止めを行った事実もない」など事実無根であれば、説明責任を果たすことは容易なはずであり、同情票を積み重ねることはできると考えられます。

 しかし、肝心の説明をまったく行わないのですから、脛に複数の傷があると判断されることになるでしょう。

 

 余談ですが、鳥越氏は “がん保険” を手がけるアフラックの広告に出演経験があり、7月21日現在でも公式ホームページで紹介されています。

画像:アフラックの広告に登場する鳥越俊太郎氏

 鳥越氏は都知事選の公約で「がん検診100%」を掲げていましたが、これは利益供与やあっせん利得に該当する事案になるのではないでしょうか。

 都知事として「がん検診100%」を推進すれば、“がん保険” を提供するアフラックの業績は上向く要因になるでしょう。その会社の広告等として現在も活動している点は問題視されるべき内容だと思われます。

 女性スキャンダルだけではなく、政治と金の問題でもスキャンダルを抱えていたとしても不思議ではないと言えるのではないでしょうか。