黒塗り資料すら提示できない蓮舫代表に「情報公開がなってない」と批判されても、世間が白けるだけ
駆け付け警護の対象となっている南スーダンの情勢や、安倍首相がトランプ次期大統領と会見した内容について、民進党の蓮舫代表が「説明責任が果たされていない」と怪気炎をあげています。
しかし、公人である蓮舫氏は自らが認めた二重国籍が解消されたことを示す証拠を何一つ提示していません。そのような人物は「説明責任」を声高に叫ぶ資格はないと言えるでしょう。
まず、南スーダンの情勢報告ですが、現地に派遣中の自衛隊がいることを忘れてはなりません。蓮舫氏が「国会に(報告書を)出せ」との要求ですが、それは全世界に自衛隊が南スーダンの状況をどう判断しているかを公開することと同じです。
国会に知らせてしまうと、南スーダンの反政府勢力もその情報にアクセスできることを意味しているのです。
野党はその深刻度を理解できているでしょうか。敵対勢力がどのぐらいの武力を持ち、どこに配置しているのかを把握できれば、自分たちの被害は最小にした上で相手に最大の損害を与える作戦を練ることが可能になります。
自衛隊の危険度を増すような行為をすることは防衛大臣として失格な訳ですから、黒塗り資料が出されることは当たり前なのです。蓮舫氏の要求が受け入れられるのは、南スーダンへの自衛隊派遣が完全撤退されてからになるでしょう。蓮舫氏は要求する順序が根本的に間違っているのです。
また、安倍首相とトランプ次期大統領の会談内容を公表すべきと蓮舫氏がコメントしたことをテレビ朝日が報じています。
民進党・蓮舫代表:「安倍総理は『(トランプ氏は)信頼できる相手だと確信をした』と発言をされています。何をもって信頼できるのか、ぜひ詳しく説明をして頂きたいと思います。今、国会で無理やり審議を進めているTPP(環太平洋経済連携協定)についての確認は、果たしてされたんでしょうか。様々な我が国の国益に関わる話はどこまで主張されて、何という返事が返ってきたのか」
蓮舫氏ほど、「人の振り見て我が振り直せ」という言葉が似合う人物はいないでしょう。自らの二重国籍に対する説明責任を一切放置しておきながら、他人には詳細な説明を要求する態度を貫いているのです。
なぜ、公人という立場であるにもかかわらず、自らの戸籍情報の開示を頑なに拒むのでしょうか。
「子供たちに影響がある」という理由で蓮舫氏自身の戸籍を提示することを拒否しておきながら、TBS系列の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』には子供たちを顔出しで出演させているのです。
子供たちのプライバシーに配慮するなら、(子供たちの)テレビ出演は見送ることでしょう。しかし、しっかりテレビ出演し、母親である蓮舫氏へのエールを公共の電波で伝えているのですから、「子供を盾に自らの戸籍情報の開示を拒否している」ことに変わりありません。
また、東京都目黒区にある蓮舫氏の自宅は “事務所” として賃貸料を計上していた物件です。この件についても、明確な説明をせず、逃げ回っているのです。
何をもって信頼できるのか、詳しく説明する責務があるのは蓮舫氏自身です。まずは「自分の国籍」を説明すべきでしょう。その上で事務所経費問題についても説明しなければなりません。
自らが保有する国籍に対する説明を求められた公人である政治家が “黒塗り資料” すら出せないことは公人失格と言えるでしょう。
まずは公人として求められている自らの責務を果たさなければなりません。ネットにアレルギーを持たない若い世代ほど、既存メディア以外からも情報を得ているのです。
「自分のことすら満足に説明できない政治家」を信用する有権者が多数派になることはまずないでしょう。嘘つきは詐欺師と同列であり、批判の対象になることを自覚する必要が蓮舫氏にはあるのではないでしょうか。