防衛省が韓国海軍駆逐艦からの火器管制レーダー照射を受けた時の映像を公開 韓国側の嘘が白日の下にさらされる

 自衛隊の哨戒機が韓国海軍の駆逐艦から火器管制レーダーを照射された問題で、防衛省が当時の機内映像を公開しました。

 映像が公開されたことで、韓国側の主張内容に “真っ赤な嘘” が含まれていたことが明らかになりました。現場の自衛隊員が生命のリスクにさらされている以上、韓国の肩を持つことは到底できるものではないと言わざるを得ないでしょう。

 

韓国・国防部の見解でさえ、わずか2日で変遷する

 火器管制レーダーの照射問題を日本の防衛省が公表してから、韓国側の弁解は頻繁に変化しています。“関係者” が韓国メディアに語った内容ではなく、国防部の見解でさえ、次のように変遷しているのです。

  • 12月22日(韓国MBC):
    • 悪天候下で遭難した北朝鮮の船舶を捜索するため、火器管制レーダーを含む全てのレーダーを使用した
    • 哨戒機を狙ったことはない。レーダーに偶然入り込んだだけ
    • 正常な作戦任務中だった
  • 12月24日(聯合ニュース
    • 火器管制レーダーは使用していない、光学カメラで追跡しただけ
    • 哨戒機の脅威となる措置は採っておらず、自衛隊機が異常接近をしてきた
    • 人道主義的な救助のための正常な作戦行動だった
    • 「Korea」「Coast」しかノイズで聞き取れず、駆逐艦への呼びかけとは思わなかった

 韓国側の主張はわずか2日の間で上記のように変節するのです。しかも、訂正するのではなく、過去にしていた主張そのものを “なかったもの” として扱うのですから、非常に悪質と言わざるを得ないでしょう。

 ただ、防衛省が当時の映像を公開したことで、韓国側が真っ赤な嘘を述べていたことが明るみに出ました。

 

防衛省が公開した映像で明確になった韓国側の嘘

 防衛省が公開した映像の中で、韓国側の虚偽説明が浮き彫りになっているのは以下の場面でしょう。なぜなら、決定的な証拠が記録されているからです。

画像:韓国海軍艦船の位置関係
  1. 悪天候だった
    → 好天で波は穏やか
  2. 北朝鮮の船舶を捜索中だった
    → 目の前にいる上、“救助活動中”
  3. 荒天によるノイズで呼びかけが聞こえなかった
    → 好天であり、自衛隊は複数チャンネルで呼びかけている

 少なくとも、上記の3点で韓国側が主張していた内容が虚偽であったことが判明しました。

 また、「人道主義的な救助のための捜索」と主張しておきながら、実際は「救助活動中」と見られる状況でした。もし、“人道主義に基づく救助活動” を行っているなら、自衛隊側からの呼びかけに堂々と応えることができたでしょう。

 しかし、それができなかったのです。

 

艦船番号を名指しして呼び出されたにも関わらず、無視を決め込むという異常な対応

 韓国側の不手際で大きいのは「呼びかけを無視した」という点です。なぜなら、自衛隊機から名指しの上、3チャンネルを使って次のように呼びかけられているからです。

 Korean naval ship, Korean naval ship, hull number 971, hull number 971. This is Japan navy, this is Japan navy.

 We observed that your FC antenna is detected to us. What is the purpose of your act? Over.

 荒天ではない中、艦船番号まで名指しされていながら、「韓国海洋警察の呼び出しだと判断した」の言い訳は無理があります。照射の意図を問われたにも関わらず、返答しないことが大きな問題なのです。

 「誤動作で攻撃の意図はない」と返事をしていれば、ここまで大事にはならなかったでしょう。しかし、「英語の発音が悪い」と反論する有様です。

 ただ、この反論は逆ギレに過ぎません。艦番号(= 971)が名指しされているからです。「発音が悪い」ことが問題なら、世界中の空港で国際旅客機による事故が日常茶飯事的に発生しているはずだからです。したがって、まともに取り合う必要すらない主張なのです。

 

韓国の主張内容が正しいと言うなら、“光学カメラで撮影した哨戒機が異常接近する様子” を公開すれば良い

 火器管制レーダー照射問題で韓国のしていることは「説明内容を二転三転させているだけ」です。自らの主張内容を裏付ける根拠は何一つ提示せず、日本から批判されると苦し紛れの言い訳を連発しているだけに過ぎません。

 「海上自衛隊の哨戒機が挑発行動を取った」と主張するなら、その証拠となる映像を公開すれば良いだけの話です。

 (自衛隊の哨戒機が)異常接近したことが事実なら、“作動させていたと主張する光学カメラ” で撮影された映像があるはずです。ロシア軍機がアメリカ軍の艦船に異常接近したの時のような形で公開すれば、何の問題もないでしょう。

 その映像があれば、日本のマスコミに数多くいる親韓派が一斉に韓国擁護の論陣を張ってくれます。現状でさえ、韓国側に大きな配慮をするメディアがあるのですから、心強い味方になってくれるはずです。

 「説明内容がわずか2日で二転三転するような国の言葉を信じろ」と言うことには無理があります。他国を嘘つき呼ばわりしておきながら、自分たちが真っ赤な嘘を付いていたのですから、日本での心象は極めて悪いものです。

 

 「火器管制レーダーによる照射を受けた」と防衛大臣が発表した時から、一貫した主張を続ける自衛隊の主張を疑い、二転三転する韓国側の擁護をする界隈の主張は極めて信用ならないと言わざるを得ないのではないでしょうか。