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“こたつブログ” 感覚で社説を書いた朝日新聞、北國新聞に論破される

経済

 北陸新幹線の早期着工に否定的な社説を掲載した朝日新聞の主張が北國新聞の社説で真っ向から反論されるという事態が発生しています。

 朝日新聞の社説が “上っ面な内容” であったことが世間にさらされた形となっており、このような水準では軽減税率の対象にする必要性はないと断言できることでしょう。

 

 北陸や関西の政財界からは早期着工を求める声が相次ぐが、あまりに前のめりだ。

 小浜・京都ルートの建設には2兆円超かかりそうだ。建設を決めるのは政府だが、財源のあては当分ない。国の財政状況は厳しく、社会保障をはじめ、多額の公費が求められる課題は多い。北陸新幹線の延伸を特に優先する必要性はない。

 

 朝日新聞が主張したいことは「国の財政状況は厳しく、北陸新幹線の延伸を優先する理由がない」というものです。

 財政状況が厳しいことは事実ですし、優先度が高いとは言い切れない事情である印象はあるでしょう。“多額の公費” が求められる分野もありますが、予算削減が行われていない分野もあることも事実です。

 キレイゴトとも言うべき朝日新聞の社説に対し、北國新聞は1月3日付けの社説アーカイブ)で真っ向から反論し、朝日新聞の主張を完膚なきまでに叩きのめしています。

 

 小浜-京都ルートの決定に際し、ある大手紙は社説で「北陸や関西の政財界からは早期着工を求める声が相次ぐが、あまりに前のめりだ」と疑問を呈した。国の財政が厳しい中で、北陸新幹線の延伸を特に優先する必要性はないという主張である。

 中央のメディアは、北陸新幹線の金沢開業や九州新幹線の全線開業以前にも、同じような主張をしていたのを思い出す。北陸や九州で新幹線の開業効果を目の当たりにしてもなお、十年一日のごとき主張を繰り返す理由が分からない。なぜ整備新幹線事業をさしたる根拠もなしに無駄な公共投資だと決め付けてしまうのだろう。

 整備新幹線の収支採算性は、公共事業の中では例外的といってよいほど厳密に試算されている。事実、開業後の実績は、全ての路線において事前想定を上回り、大きな利益を稼ぎ出している。

 

 北國新聞の主張する内容は「整備新幹線の採算性は厳密に計算され、開業後は事前想定を上回っている」というものです。

 投資額に見合ったリターンがあるかを事前に審査され、新幹線開業後は予想を上回るリターンを得ているのです。つまり、“投資先として非常に優秀な案件” である整備新幹線事業に対し、「公共事業である」という理由で無駄な公共投資の決めつけるのはいかがなものかと正面から反論しているのです。

 朝日新聞は「北陸新幹線を早期着工する必要はない」と訴えているのですから、採算性以外での根拠を示すべきでしょう。

 「自民党が圧倒的に強い北陸に新幹線を通すことが気にくわない」のであれば、それを堂々を主張すれば良いことです。「安倍叩きは社訓」を鮮明に打ち出していた歴史があるのですから、それほど抵抗感はないはずです。

 

 国の財政状況を懸念するのであれば、新聞社が軽減税率を求める姿勢は論外です。自分たちだけが “甘い汁” に群がるようでは、世間一般に対して増税による負担に耐えることを求める資格はありません。

 「新聞業界に軽減税率の適用を優先させる必要性はない」と言われてしまうことでしょう。

 この指摘に対し、朝日新聞は北國新聞のように “採算性” を根拠に軽減税率適用による大きなリターンを数字で示すことができるでしょうか。

 もし、根拠となる数値を出せなければ、軽減税率を適用する意味がないことを示しています。また、論理的な反論ができなければ、新聞から得られる知見がないことを意味しているのです。

 

 “クオリティーペーパー” を自称するのであれば、朝日新聞は北國新聞が掲載した社説に反論する内容の社説を近日中に掲載することでしょう。ポエムを書くことに慣れ切ってしまった論説委員には酷な仕事になるかもしれません。