差別に極めて敏感な “サッカーファミリー” が浦和対チェジュ戦での暴力行為にダンマリとは情けない
差別問題に敏感な姿勢を採る “サッカーファミリー” ですが、日本チームが被害を受けた暴力行為については奇妙なまでに沈黙を保っています。
ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)16強の一戦、浦和対チェジュ(韓国)戦でベンチメンバーの韓国人選手がピッチに乱入し、暴力行為を振るったと NHK が伝えています。
“サッカーファミリー” を名乗るのであれば、暴力行為は差別問題以上に批判して当然です。問題から1日近くが経過する中で何の見解を出していない自称・有識者はサッカーが関係する問題についての論評は止めるべきでしょう。
試合の延長終了間際、レッズのコーナーキックからのプレーをめぐり、両チームの選手がもみ合いとなり、ベンチにいたチェジュの選手がグラウンドに走り込んでレッズの選手に飛びかかるなど、両チームの選手による乱闘騒ぎとなりました。
いったんは収まり、試合は終わりましたが、その後もチェジュの一部の選手がレッズの槙野智章選手を追いかけ回すなどしたため、グラウンド内は一時騒然となりました。
サッカーは時間内の得点を競うスポーツであり、リードをしているチームが試合最終盤に「時計の針を進める」という選択をすることは当然です。
この試合では浦和がリードしていたため、試合終了間際に無理に攻める理由はありません。時間稼ぎをすることはサッカーチームであれば当たり前であり、その行為をチェジュが批判する資格は微塵もないのです。
ピッチを横断し、阿部選手(レッズ)に肘打ちを見舞ったペク・ドンギュの行為を許すのか
大乱闘にまで発展した最大の理由はベンチにいたペク・ドンギュが試合中であるにもかかわらず、ピッチを横断し、バックスタンド側にいた阿部選手(レッズ)に暴力行為を働いたことでしょう。
ペク・ドンギュの行為は決して容認できるものではないはずです。「関係ない日本側の主張、知るべき国際ルール 」と旭日旗騒動では上から目線による自身の論調を展開した清義明氏はペク・ドンギュ(チェジュ)の件についての見解を出すべきでしょう。
それとも、「浦和が挑発したから逆サイドにまでピッチを横断し、(報復の)肘打ちをお見舞いした」という “苦しい言い訳” を使って擁護するのでしょうか。
清氏のような自称・有識者がピッチ上で起きた暴力行為に対し、どのような見解を発表するのかが非常に注目と言えるはずです。
まずは暴力行為による代償をチェジュと韓国サッカー界に支払わせることだ
「大目に見よう」、「興奮することは誰にでもある」、「スポーツを通して交流は可能」などと甘やかす声が出てくるでしょう。
しかし、これは逆効果です。チェジュが暴力行為に及んだことは否定しようのない事実であり、その行動に対する責任を負わせなければなりません。クラブにとって最重要資産であるサッカー選手に暴力を振るった訳ですから、あったことをなかったことにはできないのです。
まずは今回の乱闘劇において、チェジュおよび韓国チームを厳罰に処すこと。それが最優先であり、関係改善などに着手するのは処分が決定・消化されてからで十分です。
チェジュを3年間 AFC 主催大会から追放、韓国チーム全体にも執行猶予付きの処分を科すべき
ピッチに立つ資格のないベンチ入り選手が試合に出場している相手選手に暴力行為を働くなど前代未聞です。ましてや、試合中の出来事です。
これがレッドカード程度の処分で済むなら、腕っぷしに自身のある人物を乱闘要員としてベンチに置くことが可能になるため、厳罰に処さなければなりません。
ペク・ドンギュだけが暴れたのであれば、選手個人に処分を科すべきです。しかし、チーム全体で乱闘を起こしたのですから、AFC はチェジュおよびサッカー界に対する処分を下す必要があるでしょう。
- ペク・ドンギュ:6ヶ月間のサッカー活動の禁止
- チェジュ:AFC 主催大会から3年間の追放
(1年分は即時適用、残り2年は執行猶予) - 韓国サッカー:同様の乱闘が起きた場合、翌シーズンの AFC 主催大会から全ての韓国チームを追放
上述程度の処分を韓国サッカーに下さない限り、態度が変わることはないでしょう。韓国を甘やかせば、横柄になることは歴史が証明しています。
日本サッカー協会が韓国チームの狼藉を見逃し続けてきたから当然と言えば、当然です。
チェジュのような韓国チームが中国のチームと ACL で対戦した際にこのような狼藉を行うでしょうか。“逆恨み” と “逆ギレ” ばかりをする韓国チームなのですから、日本人選手やJリーグに所属する選手を守るという意味でも、暴力行為は追放するために問題のある選手やクラブを批判しなければなりません。
それが “サッカーファミリー” に求められていることと言えるのではないでしょうか。暴力行為に手を染める韓国人選手や韓国チームに批判できないようなマスコミはサッカー界の差別問題を論じる資格はないことを自覚すべきです。