トランプ大統領に国連総会の場で拉致問題に言及させた安倍政権の外交成果は称えられるべき
日頃から「外交での問題解決」を訴える左派ほど、安倍政権の成果を称えなければならないことが発生しました。国連総会で演説をしたトランプ大統領が北朝鮮を強く非難した際、拉致被害者の横田めぐみさんに言及したと NHK が報じています。
これは外交的なアプローチによる結果と言えるでしょう。したがって、この成果は称えられるべきものと言えるでしょう。
アメリカのトランプ大統領は国連総会で初めて演説し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮を強く非難したうえで、「アメリカと同盟国を守らざるをえない場合、北朝鮮を完全に壊滅するほか選択肢はなくなる」と述べ、核開発をやめるよう強く警告しました。
(中略)
そして国際社会は今、少数の「ならず者」たちと立ち向かわなければならないとしたうえで、真っ先に北朝鮮を取り上げ、「工作員の日本語教師として強制的に働かせるために愛らしい日本人の13歳の少女を連れ去ったことをわれわれは知っている」と述べ、拉致被害者の横田めぐみさんに言及し、北朝鮮を非難しました。
そのうえで、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させていることについて、「アメリカは、強さと忍耐を持ち合わせているが、アメリカと同盟国を守らざるをえない場合、北朝鮮を完全に壊滅するほか、選択肢はなくなる」と述べると、会場ではざわめきの声が聞かれました。
1:トランプ大統領の発言は NYT に安倍首相が寄稿した内容を踏襲するもの
トランプ大統領は国連総会で演説した際、拉致被害者の存在に触れました。その内容は安倍首相がニューヨークタイムスに寄稿した内容と一致しています。
North Korea has targeted Japan in particular by abducting many innocent Japanese citizens, including a 13-year-old girl who was abducted in 1977. Most of them have been held in North Korea since the 1970s and 1980s.
世間に公表されたのはニューヨークタイムスが先でしたが、実際の働きかけはホワイトハウスの方から行っていたことでしょう。トランプ大統領の演説内容の最終的な決定権は大統領自身にあり、演説で触れるかどうかは日本側には分からないからです。
しかし、結果は日本側にとっては理想的なものとなりました。時間はかかりましたが、アメリカ大統領が国連総会で言及したのです。これは安倍政権と外務省の成果と言えるでしょう。
2:表沙汰にならなかった理由は「暴力」や「ヘイトスピーチ」で隠蔽され続けてきたから
1970年代から80年代を中心に発生した北朝鮮による拉致事件ですが、黙殺されてきた過去があります。
その理由は朝鮮総連など親・北朝鮮界隈からの『暴力』と『言論封殺』でした。「北朝鮮による拉致疑惑」を述べようものならマスコミは白い目で見ましたし、「北朝鮮」という言葉も “ヘイトスピーチ” に位置付けられていました。
それにより、テレビのニュースでは「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国」と特別な配慮をしていた時代だったのです。
ちなみに、当時のマスコミは総連からの “電凸攻撃” や(傘下の組織や支持者からの)暴力行為からの自己保身を優先していたのです。そのようなメディアが「権力と戦う」などと勇ましく述べたところで、当時の様子を知る世代や学んだ世代には響くことはないでしょう。
3:「 “北朝鮮による拉致” は右翼のデマ」と主張していた左派は総括すらしていない
無実の日本人を北朝鮮は国家ぐるみで拉致していた訳ですから、言い訳はできません。当然、事実と異なる主張を繰り広げ、北朝鮮を擁護する論陣を張ってきた左派は自らの主張を見直す必要があります。
しかし、総括をすることなく、そのような発言をしていないと逃げ続けている状況です。それに加え、“ヘイトスピーチ” の被害者として、批判をかわそうとしている有様なのです。
拉致事件との関わりの深い朝鮮学校ですら、存続させようと活動している有様です。「子供に罪はない」と定番の言い訳を展開していますが、大人が犯した罪の免罪符に子供を使っているだけと断言できるでしょう。
謝罪もせず、開き直りや逃げ続ければ世間の目は厳しくなります。それを今度は「差別を受けた」などと問題をすり替えようとする訳ですから、理解者は減少し続けて当然なのです。
日本には異様なほど韓国や北朝鮮に寄り添う勢力が存在します。しかし、拉致問題をアメリカ大統領が国連総会の場で言及したことで風向きが変わることになるでしょう。
昔とは異なり、インターネットで全世界に伝達されることになるからです。また、旧来の圧力は逆効果になりますので、開き直りや逃げはマイナスにしか作用しません。
トランプ大統領の発言は安倍首相および外務省の成果ですし、圧力ではなく外交重視を掲げるメディアや有識者ほど今回の成果を褒め称えなければなりません。それだけのインパクトは十分すぎるほど存在します。
政権の成果を素直に認められないから、世間から「業績を正しく評価しない」と判断され、信頼を失う結果になっていると自覚する必要があるのではないでしょうか。