共同通信、「GSOMIA 破棄見直しは日本譲歩が前提と米韓国防相」とのミスリード的なタイトル詐欺で韓国に塩を送る

 『日本と韓国の軍事情報包括保護協定(= GSOMIA)』が失効する期日まで1週間と迫る中、共同通信が見出し詐欺に手を染める形で韓国に塩を送っています。

画像:共同通信の記事

 韓国だけが主張する「GSOMIA 破棄の見直しは日本が輸出管理強化を撤回することが前提」をアメリカも同調したかのような見出し詐欺をしているのです。報道機関が発信するニュースとして論外と言わざるを得ないでしょう。

 

 米国のエスパー国防長官は15日、訪問先のソウルで鄭景斗国防相らと米韓定例安保協議(SCM)を開催した。両氏は協議後の共同記者会見で、23日午前0時に失効する日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)は安全保障上、重要だとの認識で一致。ただ鄭氏は、韓国側が破棄決定を見直すには、日本の輸出規制強化の撤回が前提となるとの従来からの姿勢を改めて示した。

 

「GSOMIA は重要で米韓国防相が一致も、破棄見直しは日本譲歩が前提と韓国」と書けない共同通信

 共同通信の見出しが悪質なのは「GSOMIA の破棄見直しは日本の譲歩が前提」とアメリカも主張しているように誤解を招く恐れがあるものになっている点です。

 アメリカは「GSOMIA は重要」という点では韓国と立場は同じです。しかし、韓国が以前から主張している「GSOMIA 破棄の見直しは日本の譲渡が前提」に対してアメリカは同調していないのです。

 「日本が譲歩すること」でアメリカと韓国の立場が一致しているとの誤解を招く内容のニュースを報じることは報道機関として論外です。韓国に塩を送るために事実を意図的に歪曲した記事を配信していると批判せざるを得ないと言えるでしょう。

 

ムン・ジェイン大統領と笑顔で写真に納まる共同通信・水谷亨社長

 共同通信が『韓国に塩を送るような内容』のニュースを配信する理由は水谷社長に忖度しているからでしょう。水谷社長は韓国のムン・ジェイン大統領を11月7日に表敬し、笑顔で写真に納まっているからです。

画像:ムン大統領を表敬した共同通信の水谷社長

 マスコミ人は「権力を監視することが仕事」と主張していますが、共同通信・水谷氏の行為は真逆です。

 韓国で「皇帝のような権力を持つ」と言われる大統領に “報道機関のトップ” が会うようでは「監視の責務」を果たせないどころか、公平・中立な視点に基づく記事を配信することすら困難です。

 韓国メディアは大統領府から「嫌韓感情を招く記事を日本語に翻訳して配信するな」との “要望” に従ってニュースを選別しているのです。それに同調するような行為をトップ自らが示す共同通信の配信記事が韓国の主張を代弁することになる要素は大いにあると言わざるを得ないでしょう。

 

日本が譲歩した時点で『GSOMIA 破棄』は韓国にとって “使い勝手の良い外交カード” と化す

 『GSOMIA 破棄』の問題で日本は譲歩を選択してはなりません。もし、譲歩してしまうと、今後は『GSOMIA 破棄』を韓国が『外交カード』として使って来るからです。

 具体的には「GSOMIA を破棄されたくないなら、〇〇 をせよ」との要求が繰り返し行われることになると予想されるからです。

 韓国は自衛隊の哨戒機に火器管制レーダー(≒ 攻撃用レーダー)を照射するなど敵対的行動を繰り返しています。同盟国と見なすことができない行為が相次ぐ国から得られる情報は信憑性が問われますし、渡した情報が流出していることも懸念しなければならない現状なのです。

 「戦略物質の行く末に対する問い合わせ」に対して明確な回答を拒み続けた韓国の姿勢に理解を示すことで得られるメリットは日本にはありません。問題を原因を作った韓国が自分で汗をかいて解決に当たるべきであり、日本が解決のために奔走する必要はないのです。

 条約すら遵守しなくなった韓国と良好な関係を構築することは不可能です。そのような国に優遇措置を与える意味はありませんし、理解を示すことは逆効果にしかならないでしょう。共同通信はその片棒を担いでいるとの認識を持つ必要があると言えるのではないでしょうか。