「報道への圧力」を懸念する毎日新聞、自分たちが圧力をかける側だったことを『虎ノ門ニュース』に暴露される

 「安倍政権から報道に対する見えない圧力がある」主張するメディアがありますが、日頃から “報道の自由” を訴えている毎日新聞が『虎ノ門ニュース』に対し、圧力をかけていたことが暴露されています。

 

 毎日新聞の主張は「11月15日に配信された『虎ノ門ニュース』で、自社に対する名誉毀損があった」というもの。出演者の百田尚樹氏と石平氏が発言を謝罪・撤回するなど毎日新聞の名誉が回復するための措置が採られない場合は法的措置に出ると圧力をかけています。

画像:毎日新聞から送られた通告書b(『虎ノ門ニュース』より)

 

画像:毎日新聞から送られた通告書b(『虎ノ門ニュース』より)

 石平氏は「毎日新聞は新聞としての価値がない、毎日バカ新聞」と述べたことが問題として、毎日新聞から社会的評価を貶めたと謝罪を求められることとなりました。

 価値観は人それぞれですから、石平氏が「毎日新聞に価値なし」と思うことに何の問題もありません。また、日本にはそれを表現する自由もあれば、石平氏が持つ意見を報道する自由もあります。これこそが、“表現の自由” であり、“報道の自由” であると言えるでしょう。

 11月15日に配信された番組内で石平氏の発言内容で問題があるとすれば、「バカ」と毎日新聞を揶揄したことだけです。評論家としての肩書きを持つことを踏まえると、相手を罵る言葉を使うことに好感を持つことはできません。

 しかし、流行語大賞で「日本死ね」という言葉がトップ10入りしていますので、「意見を表明したら法的措置を採ると脅された。毎日新聞死ね」と発言内容を訂正すれば十分と言えるでしょう。

 

 「価値がない」と言われたことに対し、毎日新聞は「新聞協会賞を最多の28回受賞している」と反論しています。社会的に高く評価されていると主張したいのでしょうが、実態とかけ離れていることを見落としています。

 新聞協会賞はマスコミが応募して、自分たちで賞を決めるもの。要するに、「マスコミの身内基準でインパクトを与えた報道であったか」が評価の基準となっている訳です。

 そうでなければ、「プロメテウスの罠」や「手抜き除染」といった一部メディアが騒ぎ、社会に悪影響を与えただけの報道が現在も新聞協会賞として輝き続けていることが不思議でなりません。

 

 また、毎日新聞は百田尚樹氏、石平氏、『虎ノ門ニュース』に対し、“説明” を求めたのであって、「この件を表に出すな」とも要求しています。

画像:毎日新聞から送られた通告書c(『虎ノ門ニュース』より)

 この戦術は過去に使ったことのある人物が暴露されています。

 週刊誌という媒体を使い大々的に安倍議員を誹謗中傷しておきながら抗議されると「それは密室でやりましょう」というのは虫が良すぎるのではないでしょうか。よほど後ろめたいのか、恥ずかしいのでしょう。

 名指しで批判されているのは自称ジャーナリストの上杉隆氏。週刊文春に「安倍晋三氏の母(安倍洋子氏)が地元後援会活動の中心だ」と書き、捏造報道と抗議され、“未公表の著作物” という形で表での対応を拒絶した経緯が記されています。

 「自分は表立って相手を批判するが、自分が表立って批判されることは許さない。もし、我々への批判があるなら、密室環境で述べれば済む話だ」という主張は非常にご都合主義だと言えるでしょう。

 

 毎日新聞がバカでないと主張するなら、“ヘンタイ毎日新聞” としての地位を確固たるものにした『毎日waiwai事件』の総括を行うことは必須です。世界中に英語で「日本人=バカ」の情報を流し続けた責任を取らなければなりません。

 『毎日waiwai事件』とは、毎日新聞の英語版サイトで著しく下品かつ性的な内容を “waiwai コラム” として掲載していたというものです。指摘があったにもかかわらず、以下のような内容を掲載し続けていた経緯があり、炎上することとなりました。

  • 母親は中学生の息子が成績を落とさないためにフェラチオをする
  • 六本木のとあるレストランでは、食材となる動物と獣姦する
  • ポケモンの意味は勃起した男性器
  • 女子高生はファーストフードを食べ、性的狂乱状態になる
  • 日本の性教育は、初めに性行為・強姦の方法を学ぶ
  • 日本人女性の55%は、初対面の男性と一緒に寝る

 上記は一例にすぎません。このような低俗な内容の記事が2000本以上掲載され、英語で発信され続けていたことが『毎日waiwai事件』なのです。

 世界中に向けて「日本人は “ヘイタイ” です」と大手マスコミの看板を使い、5年以上に渡って宣伝し続けてきたのですから、「読む価値すらない」と一刀両断されても文句は言えません。また、バカと言われる水準にあると見なす人も出てくることでしょう。

 

 言論で商売をしているはずのメディアが直接的な批判をされただけで法的措置に出るレベルなら、新聞発行そのものから手を引くべきです。

 『毎日waiwai事件』で日本人の社会的評価を著しく毀損したことに加え、系列のテレビ局TBSでは『HENTAI国家ニッポン』とジャパン・バッシングを継続している有様です。この状況下で、毎日新聞に対する日本での社会的評価が高いということは起こりえないでしょう。

 まずは、毎日新聞が行った日本人に対する社会的評価の回復が最優先です。その役目を果たさず、自分たちの傷つけられた名誉を回復しろと主張するのは完全なダブルスタンダードです。

 

 情報の流れが双方向になった現在では過去のやり方は通用しません。一方通行時代に起こしたミスであっても、現時点で損害を生み出す温床となっていれば対処する責任が生じるのです。

 このことを毎日新聞は自覚した上で、方針転換をする必要があるでしょう。“足で取材する” という方法が地味ですが、効果は現代でも通用します。しかし、西山事件で問題となった “下半身を使って取材する” というやり方は通用しません。

 人権問題に取り組んでいるNGOやNPOがいるなら、毎日新聞による『毎日waiwai事件』や『虎ノ門ニュースに対する圧力』は反面教師に該当する事例として取り上げていることでしょう。それをしないのであれば、本来の役割を放棄していることと同じです。

 “同じ穴のムジナ” と見なされる前に、毎日新聞のいい加減なスタンスを批判する声をあげるべきなのではないでしょうか。