『言論の自由』は “リベラルによる過激な行動” の前には無力のようだ
リベラル派は「多様性」を自らの存在価値としてアピールしていますが、それを根本から否定する事態が “自由の国” であるアメリカでも発生しました。
名門校の1つとして知られるカリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)でトランプ大統領に肯定的なニュースサイト『ブレイトバート』の編集長マイロ・ヤノポロス氏の講演会に反対する学生や市民などが暴動を起こし、講演が中止になったとNHKが伝えています。
カリフォルニア州サンフランシスコ近郊にあるカリフォルニア大学バークレー校で1日、共和党を支持する学生のグループが、トランプ大統領を支持するインターネットのニュースサイトの編集長を招いて講演会を開こうとしたところ、これに反対する学生や市民などおよそ1500人が集まり抗議のデモを行いました。
学生たちは、この編集長が差別的な発言を繰り返してきたとして、「これは戦争だ」などと書かれたプラカードを掲げて抗議しましたが、その後一部が暴徒化して建物の窓ガラスを割ったり周辺に火を放ったりしました。
これはリベラルにとって致命的な出来事と言えるでしょう。
「多様性」を容認するリベラルが暴力で言論を封じこめたことが大きな理由の1つですが、起きた場所がUCバークレーだったということも見逃すことはできません。
なぜなら、UCバークレーは “リベラルな校風” として知られるアメリカ屈指の名門校であり、言うなら『リベラルの総本山・最高学府』という意味合いを持っているからです。
そのような場所でリベラルの価値観を全否定する「暴動」が起き、言論の自由が失われたのです。
当然、トランプ大統領は “正論” をツイッターに投稿し、メディアが「デモ隊」と報じた暴徒を批判しています。
もし、UCバークレーが言論の自由を許さず、異なる視点を持つ無実の人々への暴力を振るうのであれば、公的資金はない
本来リベラルが声を大にして言うべき内容をトランプ大統領に言われてしまっているのです。“リベラル” たちは何をしているのでしょうか。
トランプ大統領や支持者を「排外主義だ」と批判している自称・リベラルがやっていることが排外主義そのものなのです。
リベラル派が定義した『価値観』のみを認め、異なる意見は『差別的思想』だとして暴力的手段を背景に圧殺に乗り出す。これはリベラルではなく、『リベラル原理主義』というカルトだと言えるでしょう。
大学側は「多くの学生は平和的にデモを行っており、暴力に訴えるこうした行為は断じて許されない」と批判声明を出しましたが、対応としては不十分と言えるでしょう。
少なくとも、暴力に訴えた学生には処分を科す必要はあります。また、「言論の自由」が暴徒によって侵害されたという事実を払拭しなければなりません。マイロ・ヤノポロス氏の講演を行うことができなければ、UCバークレー内での「言論の自由は死んだ」と見なされたままだからです。
日本では選挙のたびに「民主主義は死んだ」と嘆き悲しむ人が現れますが、アメリカの大学内で起きた暴動に対して「民主主義は死んだ」「言論の自由は死んだ」「学問の自由は死んだ」と嘆き悲しむべきなのです。
カリフォルニア大学バークレー校で発生した暴動はリベラルの主張内容がいかに口先だけであるかを世界中に改めて証明することになった事件と言えるでしょう。
「多様性」を認めると主張することは自由ですが、民主主義である以上、過激な行動に打って出る集団とは一線を画す必要があります。それができないようではリベラルの存在価値そのものが失われるからです。
トランプ大統領のことをヒトラーだと揶揄する前に、自分たちの行動がナチの秘密警察であるゲシュタポが行ったいたものと同じであることを自覚しなければなりません。それができていないなら、世界中でリベラル離れが発生していると認識しなければならないのではないでしょうか。